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野生鳥獣による被害

野生鳥獣による被害がどのような被害といえば農作物の被害というイメージは多くの方は待っていると思います。
それがどれくらいの被害か、そして他にどんな被害をもたらすのか?

3つの被害について解説していきます。

①農作物被害
②交通事故被害
③山、景観が崩れる(土砂崩れ等)被害

大きく分けるとざっとこんな感じ。

①農作物被害
令和3年度だと全国の農作物の被害が155億円。(https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/)
この金額の精度はおおよそでしかない。
農作物の被害額なんて正確に計算しようがありません。
しかし、報告のされない被害も沢山存在することを考えるとこれ以上にのぼるのではないかと想像します。

例えば、田んぼに猪が入ると臭いでその周辺の米ら売り物になりません。
鹿は葉をかじるので、特に葉物は食い荒らされます。
そんな被害のせいで、せっかく手間暇かけてつくった作物が一夜にして壊滅してしまうのです。耕作意欲がそがれ畑を放棄する方も少なくありません。

②野生鳥獣との交通事故
平成30年では、年間おおよそ4.74万件出ている。(https://www.webcartop.jp/2022/08/932904/amp/)
これも、報告されているものだけでこれだけなので実際にはもっと起きています。
被害額に直したらこれも相当なはず。
しかも、これによる多くの車両物損は特約でもつけておかないと泣き寝入り。

③自然環境の崩壊
狼が絶滅したため天敵がいなくなったこと。猟師が減少したことなだにより、鹿や猪などはこの40年で急激に増えました。
近年の自然ブームで徐々に狩猟する人が増え、個体数は減少していっています。
しかし、政府が定める数にはまだ減らす必要があります。

また、獣が枝葉を食べたり、角や牙を研ぐために木が削られたりすることで枯れていきます。
山の植生が減ると、山に根を張るものが少なくなります。
根を張るものが少なくなると土壌は柔らかくなります。
それに追い討ちをかけるような昭和に植えられた杉が放置され、地面に日光が届かず広葉樹が育たないという状態です。
杉や檜よりも広葉樹の根は深く張ると言われています。
いわば、根は山崩れを防ぐ自然の防護ネットの役割を果たしているのです。

こうなると、山を守る根が少ないので雨で地滑りを起こし山が崩れていきます。
この被害は金額で表すことが難しいですが、多くのお金に変えられない資源・財産を奪います。

明らかに人間の手によって、生態系のバランスを崩壊させています。

猟師は、そのバランス保つ役割の一端を担っているのです。

しかし現状は、狩猟業界はすごく閉鎖的な業界です。
すんなり仲間に入れてもらえる所はばかりではありません。
また、猟を趣味としてやっている人が過半数を超えます。

もっと多くの人が、各自治体が、それぞれが本気で取り組めば、50年後の自然環境をもっとマシなものに出来るのではないかと僕は感じます。

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