銀行員で「良かった」と感じられたことー銀行と「いいおかね」

こんばんわ。

#私の仕事  

読んでいただきありがとうございます。銀行の仕事でいい思い出は少ないので、今回は貴重です。

世間一般のイメージがどうか分かりませんが、銀行員(支店での法人担当)の仕事の95%はやりたくない、やる意味が分からない、納得できない仕事でできていたと思っています。(私個人にとってであって社会のために必要であるという観点からは全然違うと思いますが。)

特に私が社会人2年目の時はまさしくの鬼のように毎日上司から罵声を浴びつづけ、仕事もうまく回らず、なんでこんなに毎日怒られなきゃいけないんだと思い、毎日が辛い日々を続けてました。

そんな銀行員時代で最初に自分の仕事に意味を感じられた出来事を綴ります。ある取引先にそれなりの額を融資できた「後」のことです。その会社の社長は所謂地元の名士で、地域の行事の取りまとめ等もしていました。

秋口になると、神輿を担いで地域を練り歩くというよくあるイベントがあるのですが、最近は担ぎ手が減っているという理由で、社長から土曜に神輿担ぎに参加してくれと頼まれました。(これ自体は毎年のことです。)

正直、、、「なんで休みの日まで。。」という気持ちが9割5分だったのですが、当然断れず上司2名+先輩1名+私の4名で神輿を担ぐことになりました。

神輿担ぎ自体は正直思っていたよりも楽しめ、まぁ休日潰れちゃったけど、社長も喜んでくれたしまぁ、いいかという感じでおわりました。物凄く重くて翌日は筋肉痛でしたが。

覚えているのは、神輿担ぎが終わったその後のことです。

神輿を普段着で担ぐわけにもいかないので、私達は社長の家で法被を借り、着替え、神輿担ぎが終わった後にも、また着替えようと社長の自宅に行きました。

そうすると、社長の家には社員の方とその奥さん、子供たち等が数名来ていて、私達のために食事を準備してくれていました。

あー疲れたと思いながら食事をごちそうになっていると、5歳くらいの男の子がトコトコやってきて、ビール瓶を片手でひゅっと差し出してきました。どうやらビールを注いでくれるようとしているようです。男の子のお母さんも、「コラコラ(笑)」と言いながらその男の子がビールを注ぐのを手伝ってくれました。

以上です。。。。。。

ただ微笑ましいだけで別に大した出来事では無いと思います。

ただ、その時私が感じたのは、「この子が普段食べているもの、着てるもの、注いでくれたビール、そうゆうこの子の「日常」に自分が仕事で繋がっているんだ」ということです。銀行からお金を借りる→それを元手に事業が回る→社員に給料が支払われ、人々の生活が成り立つ。そういったサイクルに自分がほんの少しだけでも貢献できている、そう感じられたのは、自分の仕事における存在価値を初めて感じられた経験でとても嬉しかったのです。

銀行員時代には取引先には従業員×3の人の人生を思い描けと言われてました。つまり、1人従業員がいたら、その3倍の人の生活に影響を及ぼしているというつもりで仕事をしろということです。

最初に書いたように銀行員の仕事の95%はやりたくないかもしれない。。。でも、残りの5%には銀行員にしかできない価値がある!のかもなぁと感じました。

私はその後2回転職をしていて、「大事にしてきた価値観はありますか?」と何度か聞かれました。自分の中で面接準備過程でも結構考えたのですが、「会社に魂を売らないことです。」と答えてました。意外に受けがいい会社もありました。恰好はつけてません。これは100%本心です。ただ、会社員として正しいかは分かりません。

読んでいただきありがとうございました。

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