Webデザイナー1年目の年収のアンケートを実施した結果
こんにちは、せきゆおうです。
久々にnoteを投稿しています。ご無沙汰しています。
さて、先日2023年の11月22日と28日に、Webデザイナー「1年目の年収はどのくらいでしたか?」というアンケートをTwitter(現:X)で実施しました。東京とそれ以外の地域では異なると思ったので、2回開催しました。
合計1,653もの投票ありがとうございます😭
アンケートの結果
こちらが地方版
こちらが東京版です。
アンケートの結果、東京以外の投票数よりも東京のWebデザイナー限定のアンケートの方が投票数が多くて驚きました。東京にWebデザイナーが集中しているのか、地方のWebデザイナーはTwitter(現:X)をやっていないのか…
アンケートを実施した理由
1年目の年収に関するアンケートを実施した理由は、「実際の状況はどうなのか?」ということを、SNSなどで特定個人の経験や意見ではなく、具体的な数字を通して知ってもらいたかったからです。最近では、誇大広告が見られ、業界への間違った見方をしている方もいるかもしれません。
そういった誤解を解くためにも、実際の数字が重要だと思います。もちろんアンケート結果に対する個人的な感想はありますが、noteで語ってしまうと意味がないので、ここではそれを述べずにおきます。
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査
Webデザイナーとしての統計調査ではなく、デザイナー全体の統計調査になってしまいますが、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によれば、経験年数0年の方の平均所定内給与額は約26.5万円、年間賞与その他特別給与額は約49.2万円でした。単純計算をすると年収は平均で約367万円となります。
ただし、この統計は労働者数751人を対象にしており、その751人の中にはなぜか0年目から「所定内給与額」を50万円以上もらっている50代も含まれます!
0年目 55歳〜59歳(労働者数27人)
平均所定内給与額は約55.9万円、
年間賞与その他特別給与額は約190.5万円
(´・ω・`) まぁ…そういうことでしょう!
条件を絞ってデータを抽出する
労働者数が〜99人かつ、39歳までに絞ると、308人が該当し、平均所定内給与額は約20.8万円、年間賞与その他特別給与額は平均約7.7万円となります。これにより、単純計算をすると年収は平均で約257万円となります。これを踏まえると、僕のアンケート結果も信憑性があると考えます。
その他の実力社会の技術職はどうなのか?
ITだから給料が高いというのは幻想です。未経験1年目はだいたい自分の給料分も稼ぐことが難しいので、会社は採用費+教育費として戦力になるまで投資をしている状況です。なので1年目が安いのは当然です。同じく「厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査」で他の業種を見ていきましょう。
デザイナーの平均年収は約367万円、会社規模99人以下、39歳未満で絞った場合でも平均年収が約257万円なので、そこまで差はないか少し良い方だと感じました。肝心のWebデザイナーも、僕のアンケート結果から以下の条件で抽出をすると、平均年収が280.6万円という結果になりました(GPTに計算してもらいました)
年収200万円以下の中間点は180万円。
年収200〜299万円の中間点は250万円。
年収300〜399万円の中間点は350万円。
年収400万円以上の中間点は430万円。
なので、Webデザイナーやデザイナーの1年目の年収は他の技術職とそう変わらないという結果になりました。
令和は年収200万円以下を考えなくて良い?
僕が実施したアンケートは、全年齢層を対象に行われました。その結果、年収200万円以下と答えた方々について考えてみると、主に以下のような背景が考えられるかもしれません。
ブラック時代を生きた人
時短で働いている方
最低賃金が比較的低い地域にお住まいの方
厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧によると、東京が時給1,113円で最も高く、岩手県が893円で最も低いことが分かります。全国平均は1,004円です。
過去には時給700円台で働くような会社もあり、残業代も支払われないことが多かった時代がありました。今回のアンケートにおける200万円以下の回答者は、おそらくそうした時代の経験をお持ちの方々かもしれません。
例えば、全国平均の時給1,004円で、1日8時間を年間245日(年間365日から休日120日を引いた日数)働いた場合、年収は約196.7万円になります。そこに残業代やボーナス(1年目では難しいかもしれませんが)が加われば、200万円を超えることも可能です。
しかし、地域によって状況は異なるため、一概には言えません。とはいえ、仮に年収が200万円以下でも、それに近い金額になるケースが多いのではないかと思います。
まとめ
再度強調しますが、私が実施したアンケートの目的は、具体的な数字を通じて「実際はどうなのか?」を知ることであり、フリーランスへの転職を促したり、業界の厳しさを訴える意図は一切ありません。
ただし、Twitter(現:X)と実際の業界では、違う世界に感じることもあるので、このアンケート結果は現実とは異なる可能性もあります。また、このアンケートは僕のフォロワーさんやその周辺の方のご協力の結果です。他の方が同じアンケートを実施した場合、結果は変わるかもしれません。
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査 からのデータはなるべく正確にコピペをしているつもりですが、間違いがあった場合はご指摘いただけると幸いです。
また、個人的な感想は、VoicyやYouTubeや別の記事でまとめる予定です。もし、僕の感想が気になる方は、フォローをしてお待ちいただけると幸いです。
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