【展覧会レポ】ジャン=ミッシェル・フォロン展 @ 東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーで開催中のフォロン展に行ってきました!
◆公式サイト
ジャン=ミッシェル・フォロンという人
・ベルギー、ブリュッセルの画家
・空想旅行エージェンシーと自称
・マグリットやターナーなど多くの画家に影響を受ける
・リトル・ハット・マンを活用
・モチーフ:矢印、ビル群、目など
21歳でパリへ行き、画家を目指したフォロン。自らが得意とするドローイング作品で、アメリカの雑誌(タイムなど)で表紙を飾るほど人気を獲得します。本展はマルチアーティストとして活躍した彼の軌跡を辿る展覧会です。
単に軌跡を辿るだけではなく、我々が彼の作品の中で空想旅行をしているかのような展示構成になっています。
その中で、雑誌の表紙や数々のポスターなど彼の手掛けた作品を目にしていくのです。
※本展は撮影がNGです。
様々なモチーフ
私は画家にはそれぞれの得意とする技法やモチーフがあると考えています。ピカソのキュビズム、モネの睡蓮、ゴッホのひまわりなどなど、、、。フォロンは実に多くのモチーフを使いこなしている画家だなと展示を観て感じました。そして、年代ごとに増えていくそれらの要素を、晩年まで見事に活用しているのです。ぜひ、そんな点に注目して作品を体感してみてください。
私のお気に入りは、頭から爆発する無数の矢印の作品群。フォロンの描く矢印は方向を指すものでありながら、自らの進むべき無数の未来を暗示しているかのように感じられます。時に虚無空間の中で、複雑な都市の中で、フォロンの指す矢印をたどっていくと、空想旅行はもっと楽しくなるかもしれません。
独特の優しいタッチに誘われて、あなただけの空想旅行を楽しんでみてはいかがですか??
展覧会は9月23日まで東京ステーションギャラリーで開催中です。
※執筆にあたり解説パネルやチラシ、公式サイトなどを引用、参照しています。
※記載の考察や感想は個人によるものです。あらかじめご容赦ください。
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