【ヲタ活レポ】第151現場「物語」:前編〜雪解けHORIZON篇
■主題歌
■第151現場「物語」前編
僕の中で、いつまでも大切にしている物語がある。
2017年、とあるアイドルグループに出逢った。原宿物語(後のmonogatari、以降モノガ)。世間的には地下アイドルという分類にあたる彼女たちは、ルックスもパフォーマンスも、そして楽曲もすべてが僕のアイドル観念に突き刺さった。初めて観たその日から、2020年の解散したあの日まで、そしてもうどこにも存在していない今日この日まで、これからも忘れることのない大切な存在であり、あの日々の物語が間違いなく今の僕を創り上げてくれた。
時を経て、2023年、群青の世界に加入した新メンバー:町田穂花さんがモノガのファン(というかヲタく)であったことが判明する。時を越えて、自分の主現場が繋がった感覚は何にも変えがたいエモさだった。
そして、群青の世界が現体制終了してから約3ヶ月後。町田穂花さんが自身の生誕祭を開催した。ゲストは、群青の世界のメンバーだった、工藤みかさん、横田ふみかさん、村崎ゆうなさん、そして先に卒業した水野まゆさん。もう一人、まえのめりさんという方も加えた合計5人だった。僕の推しメンだけが不在だったことはここでは主題ではないので割愛したい。
以前から、生誕祭のカバー曲でモノガの楽曲をやってほしいと町田穂花さんとの特典会では必ず話していた。そんな期待を胸に迎えた当日、僕にとってゆからるのある披露された楽曲を中心にこの日を振り返っていきたい。
もう一回君に好きと言えない
以前にも個人で生誕祭を企画していた町田穂花さん。その時に歌った楽曲でもある。それを見て、僕はこの子がモノガのファンなのかもしれないと悟った。その楽曲をしっかりとカバーしてくれたことがとても嬉しかった。当時、モノガがこの曲しか歌わなかった時期に正直嫌気がさしたこともあった(笑)。今となっては思い出の一曲である。
町田穂花さん一人での歌唱でカバーされたこの楽曲。彼女の力強い歌声が、モノガのメンバーだった福本カレンさんを思い出させてくれた。あの頃のあの現場を思い浮かべながら。。。当時初めて可変三連MIXを入れたこと、リリイベに足繁く通ったこと、いろんな思い出が蘇ってきた。
初恋リバイバル
今の僕がアイドルヲタくでいられるひとつにiLiFEというグループの存在がある。2022年、とある対バンで見かけたそのグループは、YouTubeでAIにおすすめされハマっていた『初恋リバイバル』を歌うグループだった。その後、さまざまな楽曲に共感し、特典会にすら行ったことはないものの、関東の大きめなワンマンには毎回足を運ぶ自称"エセあいらいふぁー"の道が始まったのだ(笑)。
そんなiLiFEの一番好きな歌をこの日の出演者全員で披露。エモすぎる。
カルミア
もちろん、これだけ群青の世界にゆかりのメンバーが集まれば群青の世界の楽曲も披露した。
もはや対バンのセトリかと思うくらいカバーするじゃん(笑)そんな風に思いながら、まだ数ヶ月されど数ヶ月のあの時のヲタく魂が呼び起こされた。
一宮ゆいさんはいないものの、水野まゆさんを加えた元群青の世界メンバーでの楽曲披露は、別の世界線や時間軸の群青の世界なのかと錯覚させられた。彼女たちのことを、僕は"洗いたてのシャツ"と呼んでいる。これは当時、群青の世界になる前に候補に上がっていたグループ名だったらしい。
『カルミア』は当時から僕にとって大切な楽曲のひとつで、このセットリストの中で聴けたことに意味合いを感じざる得なかった。
いつか、一宮ゆいさんを加えた"洗いたてのシャツ"を観ることができるのだろうか。
MONOGATARI
2017年、TIF(トーキョーアイドルフェスティバル)のスカイステージで初めて披露されたこの曲を聴いた。あの日から、僕の中でこの曲が紛れもなく"僕の物語"になった。そして、この日、町田穂花さんが工藤みかさんとこの曲を披露した。当時、倉澤遥(恋星はるか)さんを推していた彼女が、自らいくつかのアイドルグループでの人生を巡り辿り着いた群青の世界、そんな"私の物語"の中にもこの曲があった。
この歌詞の本筋に触れた気がした。
モノガのカバー曲は1曲だけだろうと思っていた。完全なる不意打ちに、感情が追いつかない。しかし、不思議なもので、あれから何年も経った今でも僕は当時の掛け声やMIXをなんの迷いもなく発動していた。あの日、定期公演をやっていた中野坂上のライブハウス:S.U.B.TOKYOのあの風景とまったく同じだった。
のんのバズーカ、名字MIX、みんなでいっしょに、、、思い出の中で生きていたコールたちが自然と口から飛び出していった。
大切な楽曲を、こうして受け継いで歌ってくれたことが本当に嬉しかった。町田穂花さん、工藤みかさん、本当に、本当にありがとう。
夜明けBrand New Days
アイドルが必ず通ると言っても過言ではないこの歌。町田穂花さんもソロでのカバーを披露した。
ヲタく側としても、落ちサビの後、最大の盛り上がりで放つ「イエッタイガー」が快感だと思う。
しかし、この日の僕は違った。。。
この【物語】がこの日までのすべてを語っているかのように感じてならなかった。長いヲタく人生の中で、この歌は何度も聴いてきた。その度に感情が揺さぶられてきた。この日のそれは、次元を越えていたように感じる。
私と僕の物語、
終わらない物語。
町田穂花さんの生誕祭ではあったが、もはや自分のヲタく人生の走馬灯のような時間に、何度も目頭が熱くなった。ここまでがひとつの物語だったのであれば、ここからまた"夜明け"を迎えると信じられる、そんな気がした。
※後編では、彼女たちとの特典会について話していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。