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【ヲタ活記録】第7話「推し契約」
■今回のテーマ曲■
■第7話「推し契約」■
4月18日にSHIBUYA O-nestで開催された、群青の世界『青の記録Vol.4』に行ってきた。
今回はメンバーの水野まゆさんがプロデュースする公演。絶対に歌うと思っていた『シンデレラエモーション』が無かったのは驚きだったが、どこか4人体制だった頃のグループに思いを馳せるセトリはとても素敵だった。
◎セトリ◎
アンノウンプラネット
Quest
最終章のないストーリー
アイワナビー
メロドラマ
僕等のスーパーノヴァ
コイントス
BLUEOVER
青空モーメント
カルミア
◆水野まゆさんのTwitterアカウント
当日のハイライト
【コイントス】
『コイントス』という楽曲がある。爽やかでアイドル特有の夏を感じさせる雰囲気の楽曲はファンからも人気で、ライブ中に披露されると会場がどよめくことも少なくない。一時期、全く歌わない頃があったからか封印曲扱いされていたらしい。だからこそ待ちわびたファンの心を掴むのかもしれない。振り付けも素敵で一緒に真似したくなる。
【目線】
「あ!いま目が合った!」ライブ中にそう感じたことはないだろうか(笑)。【レス】とも呼ばれ、ステージ上のメンバーが客席の私達に何かしらで応えてくれる仕草のことだ。今回は一宮ゆいさんをいつも以上に意識して見ていたこともあり、恥ずかしながら途中で可愛過ぎて目線をあえて外したこともあった(笑)。そんな中『メロドラマ』という楽曲の落ちサビ、彼女が一番エモいパフォーマンスをする場面で目線があった気がした。いや、合ったということにさせてほしい(笑)。ライブ中にこんな感覚になれたのは久しぶりで、ヲタくとしての楽しみ方を今一度実感した気がした。
【推し契約】
そして、この日、私はおそらく人生で最後の【推し契約】を結んだ。は?!何言ってるの?!と思うだろう(笑)。順を追って説明していきたい。
まず、私にとって【推し】という言葉には複数の意味がある。
①ガチ恋の対象
②自己投影した存在
③尊ぶべき神格像
④一般的な応援、好きな立ち位置
⑤それら全てを超越した存在
このいずれかに当てはまる場合に私は【推し】という言葉を使う。便宜上、説明しやすいので【推し】と表現することも少なくはなかった。しかし、それは本来の意味で使えていないことも多かった。
ちなみに過去の推しを分類すると以下になる。
①安倍なつみ、前田敦子、鹿沼亜美
②桜井玲香、工藤茶南
③郡司英里沙
④歌代ミク、実久里ことの、栗田麻理、山田南実
⑤福本カレン
※敬称略
ヲタくをやっていた時代ごとに、推したちを自然とこの5つのいずれかに分類していた自分がいた。
中でも私が【本命】と認めて【忠誠】を誓う場合がある。そのことを【推し契約】と呼んでいる。この契を結ぶ場合の具体的な行為は以下だ。
本人のイラストを描く
手紙を書く
本名を伝える
花を贈る
前田敦子、工藤茶南、鹿沼亜美、歌代ミク、郡司英里沙さんが、長年のヲタく人生の中で僕が【推し契約】を結んだ推したちである。
昔は【推し】以外を推すことに徹底的な抵抗感があるようなヲタ活をしていた。いつの時代にもサブで好きなメンバーはいたが、【推し】との間には圧倒的な差別化があった。握手券やチェキ撮影の量はそれを計るのにわかりやすいだろう。
そうして一人を応援している時間は、本人との間に絆が生まれるようでとても充実していた。地下アイドル(便宜上の呼び方)に来てからは、認知がもらえたり、SNSを活用することも加わって一層推しから囲い込まれることが何よりも自分の欲求を満たしてくれた。
しかし、同担拒否や自分が一番になりたいという気持ちはなかった。単純に推しの中に私がいてほしかったんだと思う。そして、他のメンバーからもその関係を羨ましがられることさえあった。それもまた私を充実させてくれた。
若気の至りとでも思ってほしい(笑)。そこには、一定の自己中心的な自分がいたのは間違いない。自分の世界には推しと自分しかいないと。。。だからこそ勝手に病んで、勝手に柵を作っていたヲタ活を何年も続けていたように思う。まったく、、、。
話が長くなったが(笑)、こうした【推し契約】を私はこの日結んだ。そう、他でもない"一宮ゆい"さんと。
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古の推したちとは、わりと早い段階で契りを交わしていた。歌代ミクさんは別だが。
2019年末の時点で、一宮ゆいさんが実質の【推し】ではあった。しかし、【推し】という言葉を真意で使えない自分がいた。
アイドルの存在概念を変え、一人の人間として見ることを悟てくれた前田敦子。
同じ世界に共存していることを実感させ、共に影響を与えあった存在の工藤茶南。
この世界には君とその他しかいない、そう感じさせてくれた最愛の鹿沼亜美。
それまで見えていた中に、大切な存在がいることを気づかせてくれた歌代ミク。
そして、僕がアイドルヲタくになった意味(理由)を教え、導いてくれた郡司英里沙さん。
こうした存在意義を見出していた【推し】という言葉をどこか拒否している自分がいたのだろう。
しかし、ここ数年で自分でも驚くくらい、自身の考え方とか感じ方に変化があった。アイドルヲタくでいる自分を見つめ直してきた。だからこそ、私は彼女と向き合い自分らしいヲタ活を、今度は行き過ぎないように(笑)楽しんでいきたいと感じた。
ここ数ヶ月で、やはり自分の今の主現場は群青の世界であり、そしてヲタくとしての終着点でもあると思うようになった。そこにはいつも、一宮ゆいさんが居て知らず知らずに支えられていたことに気付かされた。そんな彼女のために私は何ができるだろうか?たかだか一人のヲタくだ。でも、全身全霊で応援し、想うことはできると感じた。だからこそ、彼女に手紙を書いた。そして【推し契約】を結んできたのだ。
客観視したらなんだかヤバいやつ認定されそうだが、私は何事にも全力な精神で生きている。今までいろいろな経験をしたからこそ、今一度全てを経て一宮ゆいさんを僕の人生最後の【推し】として忠誠を誓っていきたい。
アイドルとヲタくでいることの関係性を究極に実感させてくれる人、それが一宮ゆいさんなのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の現場でお会いしましょう。
※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。