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【ヲタ活レポ】第148話「居場所」〜雪解けHORIZON篇
■今回のテーマ曲
■第148話「居場所」
空白の70日間が明け、約3ヶ月ぶりにアイドルの現場に訪れた。DevilANTHEM.(以下デビアン)の日比谷野外音楽堂でのライブ。
長いことヲタくを続ける中で、自分の主現場が無くなった時に不思議とその少し手前から、後を継ぐ現場が登場しているものだ。
Pimm'sの時に群青の世界がそうであったように、群青の世界の時にデビアンがその役割を担ってくれているように感じる。しかし、僕の中で、今までのそれと明確に違うのは、"主現場"ではなくなってしまった、という感覚だった。この点に触れながら今日は話をしていきたい。
終わるとかそういうことじゃないんですよ。
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心のもやを晴らすかのような快晴。まさに野外ライブ日和となったこの日、今年10周年を迎えるデビアンの春ツアー初日公演が日比谷野外音楽堂で行われた。
●当日のセトリ●
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これまでデビアンの楽曲は、正直タイトルと曲が一致していないもの多かった。しかし、今回はほぼイントロで曲名を連想できる領域に自分が到達していることを知った(笑)。そしてほぼ初見曲が無いとまで把握できるレベルになっていた(笑)。
今回のライブで特に感銘を受けたのは、『by your side』だった。その歌詞に今の自分を重ねた瞬間、それまで飛んだりはねたりしていたのに、ただただ立ち尽くすしかできなかった。エモいセットリストに感情が追いつかず、呆然としていた。そして、終盤に披露された『ar』で僕はまさにarになったかのような充足感に満ち溢れた。
自分において、アイドルライブこそが心置きなく楽しめる空間なのだ、とあらためて実感することができた。振りコピしたり、MIXやコールなどあらゆる応援の仕方や楽しみ方が公認された楽しみ方であることに安堵しかないのだ。チェキで会場風景撮ったり、推しの名を叫ぶことがここでは求められている世界なのだから。
やっと見えたこの感覚だけを、乗せた歌で君に届け
だから僕は何度5年ループ(主現場でのおおよその寿命)を繰り返しても、この場所に戻ってきてしまうんだろうな。すべての要素が他のどのヲタ活現場よりも、そのライブ空間が自分を没入させてくれる、共感させてくれる、そんな言葉にしがたい感覚を求めてしまうんだろうなと。少し離れてみて見えた感覚であった。
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何よりも印象的だったのは、ライブ中のMCで、竹越くるみさんが語った言葉だった。それは、年始にデビアンが2024年を持って活動を休止するという発表に対してのものだった。
「あーデビアン解散かぁ、そんな声をよく見かけます。違うの、終わるとかそういうことじゃないんですよ。じゃあまた明日ねって当たり前のことじゃない。日常がいかに大切なのか、この1年をどう大切にしていくか、それが大事なんです。デビアンは終わらない。」
"日常"とはなにか、それを考えさせられた。推しに会えること、好きなアイドルのライブに行けること、好きな曲を聴けること、ヲタくたちと湧けること、数えたらキリがないくらいたくさんの幸せが僕たちの周りには溢れている。そんなことを考えていた。
ヲタくでいるには、推しが必要だ。アイドル現場において、僕には今、主現場も推しもいない。かけがえのない存在を何度見失っても、いつもその先には次の世界が広がっていた。それは当たり前のことじゃない、不思議と導かれていたのかもしれない。今はそんな風に感じる。デビアンは僕にとって、主現場や推しの領域ではないと思う。しかし、確実に最高到達点だった群青の世界のその先に存在している、アイドル現場としての僕の"居場所"、この世界に存在している証明となる現場なんだと感じた。
「あぁ、やっぱアイドルヲタくが一番性に合ってるんだよな、俺は。」
そんな風に自答していた、春空の下だった。
忘れらんねぇよ。
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デビアンで応援している(広義的な意味の推し)は、水野瞳さんだ。この日も、事前物販に行くか迷っていたが、後悔先に立たず、約4ヶ月ぶりに特典会に足を運ぶことにした。
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「いや、来なさすぎ。」
流石に認知は切れているだろうと思っていたのだが、どうやら違ったらしい(笑)。
「忘れらんねぇよ。」
ぼそっとそう呟いた瞬間を僕は忘れない。特典会に行っていなかっただけで、実はデビアンのライブには昨年末にかけて定期的に訪れていた。水野瞳さんの生誕祭にも足を運んでいた訳だし。。。
「このクリーム野郎が、泡立ててやんねぇから(笑)」
そんな風に、久しぶりに会っても変わらずコミュニケーションを取ってくれるのが嬉しかった。聞けば彼女はこの日本調子じゃなかったらしい。なおさら感謝が込み上げた。
ライブアイドルの世界に来て、より一層"絆"という意味の繋がりを感じる。アイドル現場において、まだそれを実感できる"居場所"が僕にはある、そこことを大切にしていきたいと感じさせてくれた。
ここからまた、僕のヲタくとしての物語がアクセラレイトしていくのを感じながら。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の現場でお会いしましょう。
※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。