【展覧会レポ】日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ― @ 練馬区立美術館
こんばんは!whipです。
練馬区立美術館で開催中の「日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ― 」展に行ってきたのでレポしたいと思います!
◆公式サイト
毎回独自の視点でテーマや作家を扱った特別展を開催している練馬区立美術館。今回は「マネ」についてです。皆さんは「マネ」と聞いて何を思い浮かべますか?
印象派の人、マネだっけモネだっけ?、笛の少年、、、などなど様々なのではないでしょうか。
今回の特別展で私も感じたのですが、確かに「マネ」って偉大な近代芸術の祖とされる一方で、「マネ展」みたいな特別展ってあまり開催されたことがないようにも感じます。そんな「マネ」への日本人が持つイメージについてを深掘りする展覧会です。
序盤はマネ自身の作品やそれを取り巻く周辺画家(クールベなど)の作品を紹介します。その後、日本人が描いた作品の中にみるマネの存在、そして現代の作家が解釈するマネという画家について観ていきます。それぞれに作品解説も多くとても満足な内容でした!
マネ、版画もやっていた。
最も驚いたのはマネが版画作品に多く取り組んでいたことです。圧倒的に油絵のイメージが強かったので、その展示数の多さも含め驚きました。
また、『オランピア』でいろいろあった後、、、スペインへの旅でスペイン風作品をたくさん残していることにも驚きました。パリメインだと思っていたので。。。
『草上の昼食』の偉大さ
日本人の中にみる「マネ」では、主に「ルノワール」を通じた間接的な想起が多いように感じました。そのどれもが『草上の昼食』をモチーフにしたルノワールの"水浴"モチーフに通ずるものばかりなのも驚きでした!つまり、当時からマネは手本にされるべき画家だったということになります。同時代のルノワールなどからも憧れの的にされていたなんてなんだか素敵ですね。
マネの真似するシュールレアリスム
最後の展示では、セルフポートレート作品を作成する森村泰昌さんのマネリスペクト作品が多数!覚悟してご覧ください(笑)。福田美蘭さんのマネを多角的アプローチで捉える作品群もとても面白かったです。絵の中の人の視点で描いた作品、女性たちの視線を意識した作品、画期的な画面構図の考察などなど。ぜひお楽しみください!
「マネ」という画家の見え方がまた少し変わってくる本特別展、ぜひ訪れてみてください!展覧会は11月3日まで開催中です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※執筆にあたり、解説パネルやチラシ、公式サイトなどを参照しています。
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