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【展覧会レポ】 ゴッホと静物画展 @ SOMPO美術館
新宿のSOMPO美術館で開催中の『ゴッホと静物画』展に行ってきました。
◆公式サイト
ゴッホの静物画
静物画とは、果物や花、自然物や人工物が静止している状態を描いたもの。部屋に飾る絵画として発展したジャンルです。
ゴッホは生涯で180点ほどの静物画を描いたと言われています。彼の作品の中で、静物画のジャンルはあまりなく、風景画や人物画が圧倒的に多いイメージです。
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※撮影可能な場所のみ撮影しています。
今回の静物画を通して、その伝統や変遷も周辺画家の作品とともに知ることができます。そして、ゴッホが自身の作品制作で影響を受けた作品群も垣間見ることができます。
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ゴッホが静物画を描いたのは画業初期の時代が多い。なのでタッチにまだゴッホらしさがあまり見られないのも特徴です。
ゴッホと花束
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ゴッホといえばひまわりのイメージですよね。そのプリクエル的な立ち位置となる花束の静物画も展示されています。
綿密なタッチが徐々に厚塗りに、そして色合いで描かれていく様を体感して欲しいです。
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アイリスとひまわり
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ゴッホがサン・レミの療養院後に描いた『アイリス』。この作品は、対極の色が互いに高め合う異なる補色の効果を狙ったものとのこと。背景と花の色合いの違いに効果を求めたゴッホの制作意欲の裏側を感じられます。
『アイリス』を観る機会はなかなか珍しいので、ぜひこの機会に訪れてみてください。
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ゴッホの作品群だけでなく、静物画について体感できる展覧会となっています。1月21日までSOMPO美術館で開催中です。
最後まで呼んでいただきありがとうございました。
※執筆にあたり、公式サイトや解説パネルなどを参照しています。