【展覧会レポ】マリー・ローランサンとモード @ Bunkamuraザ・ミュージアム
こんにちは、whipです。
先日、Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『マリー・ローランサンとモード』展に行って来ましたのでレポしていきたいと思います。
◆公式サイト
ローランサンという人
1920年代のフランス、パリ。世界恐慌や戦争が背景なったこの時代、レザネフォルと呼ばれた狂乱期が芸術の世界に現れます。戦前のベル・エポックが表現したクラシックスタイルから、モダンスタイルへと変化していく繁栄の時代です。ピカソやマン・レイ、シャネルなど今なお人気の偉人たちが頭角を表していきました。そんななか、シャネルと同期のマリー・ローランサンも登場します。
個人的にはあまり服飾デザインに詳しくないのですが、今回の展覧会を期にいろいろと知ってみたくなりました!
まず、シャネルとローランサンは端的に言うとライバル。しかし、盟友のような存在。彼女がシャネルに贈った自画像を巡っては、その出来にひと悶着あったよう、、、。というのも、ローランサンの女性的な色合いや作風とシャネルのモダン的でボーイッシュなスタイルが合っていなかったからでしょう。。。
当時、まだ服飾や工芸などが絵画などと比べると評価が低かった時代、彼女らの活躍で表現の世界に新しい評価基準が生まれていったのです。本展ではそういった過程を、ローランサンとシャネルやその周辺の作品を中心に知ることができました。
作風の変化
注目してほしいのは、ローランサン作品の作風変化です。
展覧会でわかったのは以下の変遷です。
・初期1910年代
キュビスム的、輪郭が濃い。
目つきが鋭い。
↓
・全盛期1920-30年代
淡く、グレーな色合い。輪郭なし。
目つきが柔らかい。
↓
・晩年1930年代後半
明るい色使い。明瞭な表情。
ぜひこのポイントに注目して作品を楽しんでみてください!あなたはどのローランサンがお好きですか??
4月から長期休館となるBunkamuraザ・ミュージアム。その最後の展覧会は前衛的な女性たちとファッションの美術界における台頭を知ることができ、個人的に新しい関心の扉を開くことができました!ぜひ2027年の再開を心待ちにしたいと思います。
本特別展は、4月9日まで開催中です!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※本執筆にあたり解説パネルやチラシ等を参照しています。