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【展覧会レポ】印象派・光の系譜
こんにちは、whipです。
先日、三菱一号館で現在開催中の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展に行ってきました。
本特別展はイスラエル博物館が所蔵する作品を中心としたもの。特に日本でも人気の高い印象派の画家たちとその前後の画家たちの作品を網羅し、日本初公開のものも多い内容となっています。
【印象派とは】
ハイパーざっくり印象派について説明したいと思います。
・19世紀後半にヨーロッパを中心におきた芸術画派。
・屋外での制作(スケッチ~完成まで)を始めて本格的に行った。
・自然の光や見たものの印象をそのまま、感情のままに描いた作風。
・モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン、シニャック、セザンヌなど一度は聞いたことのある画家がだいたいこの画派の人。
日本でも人気が高く、毎年何かしらは印象派関連の特別展が開催されているイメージですよね。この時代、パリを中心とした芸術の流派が多く起こり、その発端となっているのが印象派と言っても過言ではないと思います。
そんな印象派の光の描き方に注目したのがこの特別展。風景や静物画、人物画などジャンルに分けて展示は構成されていきます。
【風景の中にタイムトラベルする】
本特別展が非常に印象的なのは、風景画の多さではないでしょうか。風景画そのものが、西洋絵画の中では、なかなか主役級に注目を集めるのが遅い時代になるので、どうしても人物画や宗教画、歴史画を扱いがちなのは致し方ないことです。しかし、本展は、印象派の特に風景画に目を向け連作のものを展示したり、主題ごとに展示構成を分けたりしていてとても見易く主観で感じやすい展覧会だったと思います。
撮影が可能な展示室の様子を少しご紹介いたします。
このように比較的中規模サイズの作品が多いので、たくさんの作品を同じような主題ごとに鑑賞することができ、どの画家がどんなジャンルで描いていたのか、画家によって似たテーマでもタッチがこんなに違うのかなどを体感することができると思います。
ゴッホの作品は、彼の晩年のもので既に完成されたタッチが印象的です。上野で開催中のゴッホ展とも比べてみても面白いですよね。
コローやピサロ、ドビーニーなど、当時の画家たちに影響を与えたインフルエンサー的な立ち位置の画家の作品も多く、どんな風に影響を受けたのかを知ることもでき面白いです。
当時の「印象派」の世界観を体感できる展示会でしたし、たくさんの風景画の中にタイムトトラベルしてしまうかのような空間が広がっています。
なんとなく有名な「印象派」、西洋絵画の代名詞でもある「印象派」、そんな「印象派」の作品をぜひ実際に観てみてはいかがでしょうか。
本特別展は、来年1月16日まで開催中です。
◆公式サイト
最後まで読んでいただきありがとうございました。