【ヲタ活レポ】第145話「最初から、じゃなく次の未来をみたい」〜雪解けHORIZON篇
■今回のテーマソング
■第145話「最初から、じゃなく次の未来をみたい」
長い2ヶ月だった。昨年末に急遽幕を閉じた僕と推しの物語。あれから何をするにもどこか無気力で、指針を失ってしまったような気持ちが拭えなかった。
自らのヲタ活を物語としていく、Whip Wotaku Universe(以下WWU)。推しという主人公がなくては、どうしたって進むことができなかった。
主現場だった群青の世界最後の楽曲『季節は君を見捨てない』、いやいや、完全に見捨てられた。そんな風に思っていた。このポストが投稿されるまでは、、、。
そう、推しが、一宮ゆいさんにまた会える日がやってきたのだ。凄まじいチケット抽選倍率をなんとかかいくぐり、チケットを無事に確保することができた。本当にありがとうございます。
個人的には推しが、あの日の"約束"を守ってくれたように感じる。
アフターワールド
一宮ゆいさんを見失ってから、僕にとって"アフターワールド"が始まった。今までも主現場や推しの解散・卒業をたくさん経験してきたが、本当に現場も人も何も無くなってしまったのは今回が初めてだった。過去の推しが所属するバンド、元メンバーたちのソロ活動、楽曲クリエイターのライブ、全く未知のアニソン界隈への踏み入れなど、推しと再会を果たすまでの55日間にいくつかの経験をした。その中で"ライブ"の定義について考えることとなった。
僕にとってライブは、"没入体感できるアウトプットの場所"だとわかった。ライブは、それまでの音源、MV、あらゆるものの集大成として体現化してくれる場所。それと同時に自らが体験している感覚も味わえる。そして、そこに推しという存在がいることで、ライブの一つ一つに物語が生まれていく。この物語こそが僕にとってのライブ:ヲタ活なのである。
雪解けHORIZON
2024年2月17日、この日をもってWWUは第四部Re:UNION篇に突入する。それまでの三部作では、いわゆるアイドルヲタくとしての王道な道のりを歩んできた。地上のアイドルから始まり、ライブアイドル:地下アイドルに広がり、すべてを網羅して楽しむヲタ活をしてきた。個人的に最高到達点に辿り着いたとすら感じていた。
推しを見失ったあの日から、アフターワールドになった僕のその後の物語。シーズン1のタイトルは【雪解けHORIZON】。
季節として、そして推しがいない暗闇からの脱却としての"雪解け"。
アイドルヲタくとしての境界線、まだ前人未到の物語を歩むという意味での"HORIZON"。
自分でもわからないこの先の物語。その先に待つものを探して、新章を始めたいと思う。
最初から、じゃなく次の未来を見たい
このイベントは、ゆいみかの二人が運営面なども含めて全てセルフプロデュースを行ったもの。だからこそ、その等身大のイベント感が応援しているすべてのファンを魅了したと感じる時間だった。
●セトリ●
イベントでは、カバー曲を中心に、それぞれのソロパートを交えた合計8曲を披露した。バレンタインというタイトルだったので、バレンタインソングやチョコレートソングがあるかと予測したが全く関係なかった(笑)。
一宮ゆいさんの持つ転生のアイドル感、工藤みかさんの持つ凄まじい歌唱力、そのバランスを見事に使い分けたセットリストだったと思う。
冒頭には謎のスマートイケメン男子が登場し、アナウンス的前説を始めた。実は工藤みかさんの弟1:りょうすけさんだということを後々我々は知ることになる。声優を目指してるとのことで、本当にナイスヴォイスだった。
会場いっぱいにファンがコールやMIXを行うアイドルライブそのままの感覚を久しぶりに体感し、やはり自分の居場所はここだなと悟った(笑)。
一宮ゆいさんがアイドルとして最初に触れ合ったのはAKB48。僕も今のヲタくとしての礎は、すべてAKB48から始まった。だからこそ、『大声ダイヤモンド』を歌ってくれた時、僕の歓喜そのものが大声ダイヤモンドになっていた事だろう(笑)。
最後には二人で群青の世界時代の楽曲『僕等のスーパーノヴァ』を熱唱。この日、運良く最前列にいた私は、正直イントロから涙が溢れてしまって視界がぼやけていた。必死に前を向き、振りコピやコールをする中で、曲中のあの台詞が聞こえてきた。
横田ふみかさんが叫んだこの台詞、今は一宮ゆいさんが叫んでいた。この瞬間に一気に我に戻り、自分にとって"ライブ"がどんな場所かを思い返す。体感できるアウトプットの場所、そうだ、感傷に浸っている場合じゃない。サビまでにはいつものようなライブを楽しめるまでに復帰した自分が、最前で観る一宮ゆいさんの姿にまっすぐ拳を伸ばしていた。手の先から見えない稲妻が走り、その先にいる推しに届くかのようにすら感じた。ライブを通じて繋がる心の感覚、これが好きだったことを思い出した。
その心持ちから、いつしか気持ちが切り替わり、
になっていた。
もう新しい現場も推しメンもいらない。僕は、過去最高の推し:一宮ゆいさんと、この物語の続きから次の未来を見たいんだ。心の底からそう感じてならなかった。
一宮ゆいしか勝たん
ライブが終わり、特典会が始まる。
どんな顔で推しと再会するか、それだけを考えていた。だけど、彼女との時間は本当にあの日の続きそのものだった。
●一宮ゆいハイライト●
・おぱんちゅうさぎとハートのマフラー
・おぱんちゅパーカー
・カラオケで『キセキ』をAI採点
・言い訳Maybe
・SNSのあれこれ
・花粉症
・利き顔
・チョップスと本当の行きつけ
・ライフプランナー
・動画撮影
やっぱり、僕には、僕の人生には一宮ゆいが必要だなとこれほどまでに思ったことはない。感じたことはない。君がそこにいてくれる、話をしてくれるだけで、落ち着くし、幸せになれる。時間が止まって欲しいのではなく、この先の時間もずっと一緒に過ごしたい。そう感じるばかりだった。
昔だったら何度か事故りそうな会話もあった。それでも二人の対話で、楽しく話して終わることができた。気づけば5年近い付き合い、二人の絆のようなコミュニケーションが深まっているんだろうか、と思わずにはいられなかった。
二人の間で共通認識の"雪解け"という事件があった。それは僕がグループ内推し変をしてしまったことに始まる気まずい関係性。時間をかけて、その降り積もった雪を溶かしていった。だからこそ今の二人の関係性が成り立っているとお互いに感じている。本当にヲタくとして、推しと過去一番に最上の関係性を築くことができていると思う。この日、あらためてそう感じたエピソードをいくつか話していきたい。
最後の一人になっても、君を推す
2024年10月31日、一宮ゆいさんが少し落ち込んでいた日。僕は君に「最後の一人になっても、僕は一宮ゆいを推すよ。」と言った。もちろん自分でも覚えている。このことに関して、一宮ゆいさんからこう言われた。
まずそう思い返してくれたことが嬉しかった。そして最もな意見だと思う。そしてこう続けた。
そう思ってくれたことが、率直に嬉しかった。
そこには、僕がこの55日間、毎日空リプ(@ ポスト)を自発的に続けてきたことや、カウントダウンポストをしたり、DMを一方的に続けたり、ツイキャスでずっと君の話をしたりと煩くしてきたことが要因としてあったのだと思う。そんなのヲタくの自己満でしかないのに、一方的な愛でしかないのに、そこに返答してくれたように感じて、どう考えても幸せにしかなれなかった。本当にありがとう。
これからも、僕は最後の一人になっても、一宮ゆいを推し続ける。何卒。
最前にして頂点
先ほども述べたが、この日は恐れ多くも最前に見身を構えていた。その事を恐縮気味に彼女に話すと、、、
そう言ってくれた。そんな風に言われたことがない。だからこそ嬉しいを通り越して幸福だった。ライブを通じて推しとシンパシーを感じられる瞬間が、僕は何よりも好きだ。この日、最前でいれたすべての偶然と必然に感謝したい。そしてそれを見ていてくれた推しにも。
新しく撮影したチョップスチェキで、ライブ後にはチョップスチャージをしてきた。幸せをマシマシにした気分は何事にも代え難い。
次にいつ、推しに会えるのかはわからない。でも、これで終わりな感じは不思議としていない。希望的観測だっていいじゃないか。君を想うだけで力が湧き、君を想うたびに幸せになれる。君がいれば、もう何もいらない。
この先、どんな物語になるのかわからない、でも一つだけ言えるのは"最初から、じゃなく次の未来"があるということだ。そう、それこそ僕等のスーパーノヴァなんだ。
新章【雪解けHORIZON】篇
開幕!
最後まで読んでいただきありがとうございました。またどこかの現場でお会いしましょう。
※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。