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【ヲタ活レポ】第61話「きみわずらい」〜Widentity篇〜
■今回のテーマ曲■
■第61話「きみわずらい」■
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3月20日、NHKホールで行われたまねきケチャのワンマンライブに行ってきた。この日は、松下玲緒菜さん、宮内凛さん、中川美優さんの初期メンバー3名が卒業する門出のライブだった。
私はまねきケチャの単独現場にほとんど行ったことはない。しかし、サイド現場とは思えないほど楽曲も聴いているし、対バンでは必ずライブを観た。だからこそこの日、立ち会うことにした。
きみわずわらい
今回はレポの趣向を少し変えてみたい。この『きみわずらい』という楽曲について想いを綴ることで、この日のライブレポとしたいと思う。
楽曲との出逢いは、2016年末のアイドル楽曲大賞。この日、初めて参加したこのイベントでまねきケチャの『きみわずらい』に出逢った。私がライブアイドル(地下アイドル)に通い始めるのはまだ少し後だが、それまでメジャーアイドル(地上アイドル)のAKBや乃木坂にしか関心のなかった私にアイドル界隈にはこんなにも素晴らしい楽曲が溢れていることを教えてくれた。そのとっかかりとなったのがまさに『きみわずらい』だったのだ。
その後、ONEPIXCELというグループの鹿沼亜美さんにガチ恋をすることになるのだが、この『きみわずらい』がまさに私の当時の心境を反映した最適の歌であり、いつしか曲中の【君】を【亜美】と変えて歌うようになった。『あみわずらい』の誕生である。
そうしたこともあり、私は『きみわずらい』を聴く度に、このガチ恋感情を思いだし、さらには様々な思い出を懐古するようになる。そうしてこの楽曲がさらに特別な存在になっていった。
初期メンバーが歌う最後の場面でもあり、3年ぶりに声出しが解禁となった『きみわずらい』は、エモいを通り越してエバ(エモくて良い意味でヤバいの略)かった。最近はエバ過ぎると涙が出ない。代わりに心が全力で消費され疲労する(笑)。
『きみわずらい』は当初、ガチ恋ヲタくの気持ちを克明に表現したものと捉えていた。それは今でも変わらない。歌詞の中にもあるように、僕を患わせる君という存在。君が僕をおかしくさせるんだ!と言わんばかりに。
しかし、月日が経つ中で、君を僕が煩わせていたのかもしれない。そう感じるようになった。君はもっとシンプルに向き合いたいのに、勝手にこちらが病んでいてはコミュケーションは成立しないのだから。日に日にそう感じるようになっていた。
本当の愛の形なんてわからない。でもこの歌が教えてくれたことはたくさんある。中でも君がいることで「こんなにも世界が美しい」という一節は印象深い。君を想うだけで、世界が幸せに見えてくる。そんな歌詞が非常に好きだ。きっとまねきケチャのヲタくをされていた皆さんは彼女たちの姿にそんな想いをを重ねていたのかもしれない。。。
彼女たちにとっても、そして私にとっても大切なこの歌『きみわずらい』を初期からいるメンバーの最後の歌声で聴くことができて本当によかった。
卒業する御三方、本当にお疲れ様でした。私に新しいアイドルを教えてくれてありがとう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の現場でお会いしましょう。
※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。何卒。