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【ヲタ活レポ】第216現場「僕等はいつも、以心伝心」〜Time:sora篇/アイドルユニバース

■主題歌

■第216現場「僕等はいつも、以心伝心」

2025年1月29日、日本武道館。あるアイドルがこの地に立った。Appare!(旧:天晴れ!原宿)というそのアイドルは、2016年にデビューした。原宿系から始まった彼女たちは、時代の変化とともに変わりながら、変わらない”アイドル”としての信念を持ち続けてきた。
本当は昨年8月に開催予定だったが、台風の影響で延期となり、今日に至る。そんな苦節をも自身たちのストーリーに変えてしまう彼女たちのリベンジであり、目標の1日を僕なりに書いていきたい。

約2年半前に日比谷野音でライブを行い、その場で目標の地を「武道館」と定めた。決意表明から863日、長かったようで、短いようで、されど、もうそんなに経ったのかと感じる感覚だ強かった。(日比谷野音のライブレポは以下を参照ください)

Appare!との出逢いは、2018年頃まで遡る。ライブアイドルの世界に自分が足を踏み入れて以降、様々なアイドルグループと出逢い、そして別れた。。。そんな中でも存在し続けてくれた彼女たちは勝手に”同期”のような存在に見えていた。

節目のワンマンや、対バンやフェスでは必ず観ていた存在が、ついにアイドルや音楽シーンの聖地:日本武道館へ立つ。良い意味で鳥肌が立った。

※撮影は全て著者によるものです。

仕事を終え、竹橋方面から日本武道館を目指した。あの夏の日と違って、大快晴をたたき出すAppare!にはまさにアッパレ!と言いたかった。

会場にはパネルやブースがあり盛り上がっていた。


てるてる坊主

前回の台風による中止の影響を受け、この間、メンバーとファンによるてるてる坊主企画が立ち上がっていた。「今度こそ、快晴になるように。」そんな想いが込められた素敵な企画だ。ちなみに、僕も企画に参加してます(笑)。(以下参照ください)

集まったてるてる坊主の数は圧巻で、合計13,999個だそうだ!

会場内には、関係者や同業のアイドルグループ、アーティスト、そしてファンからの花(フラワースタンド)で溢れていた。

この数だけでも、Appare!がたくさんの人に愛されていることがよくわかるように感じた。過去観てきたライブで一番多かったのではないだろうか。

活動休止中のDevil ANTHEM.(以下デビアン)からの花も・・・。


ライブハイライト

◎セットリスト◎


Appare!のライブは全編撮影OKということで、盛り上がりながらも、ライブの写真をたくさん撮ってきたので、その様子をここで紹介していきたい。

SEから勢いよく玉ねぎを突き破って登場したAppare!
奇跡的に全員が飛び上がった瞬間をおさめた1枚(笑)

とにかく、アイドルのライブ。とりわけライブアイドル(俗にいう地下アイドル)の真骨頂を体感した気分になった。

過去にAKB48や神使い轟く、激情の如く。などのアイドルライブで何度も訪れた武道館ではあったが、ライブアイドル流の本格的な楽しみ方(MIXなど)を存分に発揮できるアイドルの武道館は初だったかもしれない。

個人的にはライブでお馴染みの楽曲の数々を武道館で体感できたこと、そして、この会場に居た全員と『キミだけのワンダーランド』で湧き狂い”以心伝心”できたことが最高に楽しかった。

約3時間越えのライブは、本当に体感1時間も経っていないくらいでしかなく、あっという間にアンコールを終え、終盤を迎えた。

新衣装でのアンコール登場。

なんと言葉にするのが適切かわからないけど、過去一番、武道館でアーティストでは無く、アイドルのライブを観た。そんな気持ちに包まれた。やっぱりアイドルヲタくって最高だな、と勝手に実感した。

いくつか発表があり、Appare!がビクターからメジャーデビューすることが決まった。めでたい!そして、冒頭で紹介した「てるてる坊主」がギネス記録に認定されたらしい!すごい!!!

ギネス認定証を持つAppare!


続けること

正直な話をすると、Appare!は解散、もしくは、初期からグループを引っ張っている朝比奈れい(以下れいちむ)が卒業する、などの発表があると勝手に予想していた。

ライブ終盤、メンバーひとりひとりからの言葉があって、それぞれが想いを述べた。そのいくつかを紹介したい。(筆者が書き起こしたものとなりますので、実際の言葉とは多少異なる場合があります。)

「みんなのおかげ、って言葉は簡単に聞こえるけど、今日は本心から言えます。ありがとう。苦しかった日も肯定できる日になったなって思います。」

永堀ゆめ

「暗いことよりも1秒でも長く、アッパレが明るく照らしていけたらと思っています。」

七瀬れあ

「振り返った時にこの日ほんとに幸せだったって思えるようになりたい。」

藤宮めい

「一回でも共演してくれたアイドル、アーティストの皆さん、本当にありがとうございました。」

朝比奈れい

「抜きんでたものが何も無い私だけど、アイドルだけは負けない。心の底からアイドルを信じたいな、と思って今まで頑張ってきました。」

朝比奈れい

「心の底からアイドルを信じたいな」

この言葉がすごく自分の中に響いた。最近は、自分の中でそれができていなかったし、避けていたような、そんな気がした。アイドル側がその覚悟を持っているのに、こちらが否定的なことばかりを考えているのは、とても失礼だと感じたし、そんな自分に無性に腹が立った。

「なんにも興味が無い、人も好きじゃない。そんな私がアイドルを続けていたら、こんなにもたくさんの愛があることを知って、大切な居場所を見つけることができました。(中略)続けてて大変なことはたくさんあるけど、続けてて良いこともたくさんあります。」

朝比奈れい

僕は「アイドルヲタくを続けること」を選んだ。その道を歩んでいる。その一方で、アイドルもアイドルであることを決意して、今日を生きている。日常のどこかでは、普通の女の子。でも、ステージに立ち、衣装を身に付け、マイクを持ったその瞬間に彼女たちはアイドルになる。僕たちがいろいろなかたちで魅力を受け取る存在になる。ライブアイドルには、そこに本人たちとのコミュニケーションがより強く生きてくる。そうしていくうちに、アイドルとファンが以心伝心をしていく。そして、辿り着く、夢(目標)の場所に。きっとそんなプロセスや達成感を味わいたくて僕はアイドルヲタくを続けているんだと思った。Appare!のライブを観て、そして、れいちむの言葉を聴いて、忘れていた「アイドル」への想いや、「武道館」という聖地への希望を思い出させてくれた。

朝比奈れいさん

そして、全員の想いが話された後に、しばらくの沈黙。。。やっぱり何かネガティブな発表があるのかと考えてしまうなか、れいちむが口火を切った。。。

「私たち、Appare!は、、、次の目標として、横浜アリーナに、みんなを連れて行けるようなグループになれるよう頑張ります!」

朝比奈れい

・・・
・・・・
・・・・・
かっけえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!


もっとアイドルを信じてみよう、そう感じている自分の気持ちを信じてみようと感じました。れいちむ、あなた、カッコよすぎだよ。。。

最後の1曲は、『大快晴ボンボヤージュ』。まさに、この先に始まる新時代、新世界を想わせる楽曲に目頭が熱くなった。

こうして、Appare!の武道館ライブは幕を閉じた。昨今、アイドルという存在は広く浸透して、以前より距離感も近い存在となった。様々な意見や思想が入り混じる世界の中で、本当に心の拠り所になれるアイドルはどれくらいいるんだろうか、などと考えてしまった。

これから先、誰かに、「どんなアイドルが好き?」と聞かれたら、「Appare!みたいなアイドルが好きです」って答えようと思う。彼女たちの志と想いに惚れた。



最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の現場でお会いしましょう。

※本記事は、筆者の体験を元に主観で執筆したものとなります。あらかじめご了承ください。

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