【展覧会レポ】松江泰治 マキエタCC @東京都写真美術館
みなさん、こんにちはwhipです。
東京都写真美術館で開催中の『松江泰治 マキエタCC』展に行ってきました。
突然ですが、皆さんはどちらが本物の風景写真だと思いますか?
片方は模型の写真です。
正解は、2枚目の写真!どちらも一瞬では本物の風景写真に見えてしまいますよね。
本展は写真家の松江泰治さんが撮影した作品を2つの視点で見ていく構成になっています。
松江泰治さんについては以下ご参照ください。
【CCとマキエタ】
展覧会の名称にもなっているこの2つの言葉。いったいなんなのでしょうか?
解説パネルからの参照によると、、、
◆CC:City Codeの略。松江さんが各地で撮影した写真に都市コードを振り分けたもの。
◆マキエタ:ポーランド語で『模型』を意味する。同じく都市コードが振り分けられている。
この2つの作品シリーズは、共通の技法で撮影されています。それは、画面全体にピントを合わせていることです。
この写真はCCの作品。奥行きがありつつも、どこか平面的に見えますよね?それはピントを全画面に合わせているからです。
平面と立体の視覚的認識が曖昧となり、実際に鑑賞していると認識が迷子になります。
ここが盛り上がっている?いや凹んでいる?そんな感覚です(笑)。
こちらはマキエタ。まるで本物の風景写真のようですよね。よーく目を凝らすと模型とわかりますが、一瞬や遠景では分かりづらいですよね。CCと同じ技法で撮影しているからこそ、こちらでは模型が本物に見えてしまうのかもしれません。
展覧会はワンフロアですが、作品数も多く、それぞれに目を凝らしていたらあっという間に時間が過ぎていきます。
ぜひ、この感覚マジックを会場で味わってみてください。
展覧会は、1/23㈰まで開催中です。
◆公式サイト
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※チラシや解説パネルを参照しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?