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【展覧会レポ】ピーター・ドイグ展 @国立近代美術館

みなさん、こんにちは!

本日は、国立近代美術館で開催されているピーター・ドイグ展に行ってきましたので、そちらのレポをあげたいと思います。

ピーター・ドイグは、スコットランド出身の画家で、「画家の中の画家」と評される存在です。過去の巨匠や映画のワンシーンなどを独自に組み合わせ、全く新しいイメージを作り上げます。様々な賞を受賞するだけでなく、同世代や後続世代のアーティストにも影響を与えています。そんな彼の日本で初めてとなる個展です。

彼の作品は非常に大きいものが多く、存在感があります。特にトリプティックと言われるような一つのキャンバスに3分割で世界観を描いていく手法が特徴的でした。それぞれの世界観は共鳴しながらも独立していてどこか不思議な雰囲気を思わせます。

個人的に気に入った作品はこちらの「影」という作品です。

ドイグの絵にはいくつかのモチーフがあるように感じます。舟、灯台、人影、灰色の空などがそれにあたります。

この作品はそんな人影を全面的に表現し、さりげない存在から主体的なモチーフとして変貌を遂げたようにも感じられます。

そんなところに魅力を感じたのかもしれません。

この展覧会では、ドイグの制作過程を3パートに分けて紹介しています。

カナダへの帰郷=森の表現

カリブ海での制作=海辺やそこで生活する人々の表現

カリブ海で設立したスタジオフィルムクラブでの活動

最後のスタジオフィルムクラブとは、言わば彼のアトリエのことです。そこで定期的な映画上映会を実施し、様々な人と交流していたとか。社交場となっていたその場所でのポスターアートはとても素敵なものばかりでした。



また、本特別展の他に、MOMATコレクション展も拝観することができます。日本や西洋の近代美術作品を数多く所蔵しており、こちらも見応え抜群です!以下はその様子です。絵画だけでなく、彫刻も展示されています。

現在はコレクションの中の小企画として、北脇昇の作品展とバウハウス特集が開催されていて、どちらもとても面白かったです。

北脇昇の作品は、シュルレアリスムの影響を受けた植物などの姿を幻想的なシーンに変換して描いています。種子が飛行機に見えたり、生物に見えたり、、、などなど。

バウハウス特集では、先日東京ステーションギャラリーで鑑賞した特別展に通ずるものがあり、より面白く感じました。

コレクション展の中で私が好きなのは、山下菊二の「植民地工場」です。このなんとも不気味でいながら観るものを引き込もうとする作風がたまらないです。

特別展だけでなく、コレクション展も非常に魅力的な国立近代美術館。今度の休日、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?現在は日時指定での来館予約が必要ですのでご注意ください。

※本掲載内容は、展覧会チラシや解説ボートを参照しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Wup

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