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【展覧会レポ】ルートヴィヒ美術館展 @ 国立新美術館
みなさん、こんにちはwhipです。
現在国立新美術館で開催中のルートヴィヒ美術館展に行ってきました!早速レポしていきたいと思います。
【市民コレクターによるギャラリー】
ルートヴィヒ美術館は、ドイツのケルン市にある市民コレクターの寄贈による美術館です。現在でも続くその流れを作ったのは、ルートヴィヒ夫妻でした。また、ドイツの近代絵画コレクションはヨーゼフ・ハウプリヒによるものです。さらに、写真の発明から現在に至るまでの写真コレクションが約70000点もあるとのこと!各コレクターによる様々な地域や時代の作品群は、体系的に現代美術を感じられるだけでなく、絵画、彫刻、写真と多角的に感性を揺さぶられる展覧会になっていました。
【アヴァンギャルド】
前衛、を意味するこの言葉はまさにこの展覧会にピッタリです。展覧会の序盤には、ドイツとロシアのアヴァンギャルド作品群を一挙に鑑賞できます。ドイツのアヴァンギャルドでは、新即物主義という現実的に見えたものを客観的に捉える流派の作品群を展示しています。主観を大事にしていた当時の主流に反発した美術運動です。第一次世界大戦という未曾有の経験の中で何が真実なのか、現実なのかを求めようとした当時の人々の真意がうかがえます。
正直、新即物主義を知らなかったので新しい発見にテンションが上がりました!知らない画家の作品も多く、たくさんメモしてしまいました。ぜひ、皆さんもお気に入りの作品を探してみてください。
【現代美術総まとめ】
ピカソから始まるキュビズムは、あらゆる方向から絵画作品を捉えることに由来します。ルートヴィヒ夫妻は、ピカソの研究で博士号をとっており、同時にコレクターでもあったようです。彼らのコレクションを中心に、ピカソ作品群やシュルレアリスムやポップアートなど現代美術の総まとめのような展示構成は圧巻です!
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市民のコレクションから成り立つ、まさに市民のギャラリー、ルートヴィヒ美術館。コレクターたちの想いとともに、画家たちの想いを感じられるとても素敵な展覧会でした。展示の前半と後半でその雰囲気や作品の特徴が大きく色を変える点も面白かったです。一つの展覧会で二つの美術展に来た感じです!
9月26日まで開催していますので、ぜひ現代美術の流れを美術館で体感してください!
◆公式サイト
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
※執筆にあたり、公式サイトやチラシ、解説パネルなどを参照しています。