気にしないこと
突然だが、あなたが日常使いをしている財布はいくらで買ったものだろうか。ブランドものだったら10万を超えてくるかもしれない。ショッピングモールの片隅には日常的に千円ぽっきりの財布コーナーがある気がするのは私だけなのか?とにかく、これこそピンからキリまでというくらいどんな価格でも財布は手に入れることができる。
私の生活には2つの財布がある。ひとつは家計費用、もうひとつは自分の小遣い用だ。どちらもいつかの雑誌の付録(雑誌込みで千円程度だった)を使っている。
どうもマネカテ界隈では安い財布というのはご法度らしい。ただし理由はよくわからない。お金の居心地が悪いからとか、理由を書かずに年収よ200分の1を基準にしましょうとか、とにかく気分的なものでしかないようだ。そりゃそうだろう。資産額と財布本体の値段を論理的に関連づけるなんて無理なことだ。
たしかに今年のPRADAの新作財布は可愛い。だがそれを買ったところで育休手当が急に増えたりはしないし、彼の給与が倍になったりはしない。
いいのだ。私は「ガワ」の値段で中身を粗末に扱ったりしない。それどころか今の付録財布にはパリの思い出もひっついているから、適当な1万円の財布よりよっぽど大事かもしれない。
だから私は、財布の値段を気にしない。本当に気にするべきなのは、その財布を大事にする理由があるかどうかだ。もちろん、それが値段でもかまわないことは付け加えておく。