スピッツ大好きピーポー、名探偵コナンを語る
6月は祝日がなくて3連休、サンキューって感じです。今月7/17は海の日でした。
今回の題材は「名探偵コナン」
長く続いている作品で詳しい人が散々語り尽くしていることでしょう。
こうして文章として表に出す意味はあるのだろうか。そう思ったりもします。
1997年から毎年刻んでいる劇場版26作品目、「黒鉄の魚影」を観てきました。
4/14の公開から勢い止まらず、コナン初の興行収入100億円超えだとか。
実はコナンの劇場版を観たのは初めてなんです。
観に行った理由は主題歌をスピッツが歌っていたから。それだけ。大ヒットするかしないかは関係ない。
意味なんてどうとでもなる。
コナンについて話したい口になってしまった。
それだけで十分なんじゃないかと思って今回も始めます。
〜〜〜
映画館で映画を観るのってちょっとしたイベントだと思う。
のでポップコーンにドリンクをグビグビ。
視野角を確認する映像が流れたら映画館に来たなって感じがする。公開時期からしばらく経ってて観客はまばら。
スクリーンド真ん中から観るのが王道かと思いきや、ばらけてて少し意外。
座席は事前に予約をして着座。
ポップコーンでひとりだるまさんが転んだを実施。
静寂に響く音に気を付けよう。
事前準備はこれくらいでいいでしょう。
劇場版で物語として完結しているから事前の予備知識が無くても楽しめる。
が、割りと新しめの安室さん、赤井さんの関係がわからないので、「僕の思う」名探偵コナンの良いところ3つを挙げていこうと思います。
劇場版黒鉄の魚影の感想を期待した人ごめんなさい。
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(今ってこれ、いいますか?)
名探偵コナンの(個人的)良いところ3選
〜〜〜〜
①メタ的視点の有無
今ある知識は今作の黒鉄の魚影+劇場版公開した順に4作(摩天楼〜暗殺者)しかないです。ご容赦ください。
まず、早い段階で小五郎のおっちゃんが警察から死神扱いをされていること。
事件があるところに推理があり、推理があるところに事件があるので、当たり前と言えば当たり前。
ある種のお約束というか、時間が進まない作品において、メタ的視点が視聴者を引き付ける要因になっていることは確か。
元太、あなたの小学生にして鰻重へのこだわり、どこから来るのだろう。
加えて「ベイカー街の亡霊」を当時10回劇場でみた友人曰く、
「爆破する建物を事前に確認してしまう」というのがあるらしい。
アクション映えというかスクリーン映えするし血生臭くなくていいのかも。
②黒ずくめの組織
まず黒ずくめ組織という名称!!
拍手を送りたい。
やってくれたなって感じですね。
推理小説って地の文で嘘はつけないらしい。前提である根幹が揺らいでしまうから。
「黒ずくめの組織」
一枚岩ではないということ。全員が黒ではないことを端的に表しているようでいいなと思いました。それぞれの思惑が渦巻き、同じ黒でもグラデーションがあり、キャラクターを立体的に映し出す。
コナンで触れられていますが
鶏の雄はcook、尻尾はTail
その昔雄鶏の尻尾で多種類の酒を混ぜて作り、その雅名がついたっていうのがcooktail
カクテルの語源です。
黒の組織はお酒の名前をコードネームにしており、男性は蒸留酒、女性はワイン系な所もこだわりを感じます。
組織の者も人間だし、米花町で起きる事件の犯人も同じ人間。
しょーーもない犯行動機だったり、同情を誘う動機だったり様々。ヒューマンドラマもコナンの魅力の一つですね。
③灰原哀という女
灰原哀という女は思い出爆弾を山盛り搭載で「名探偵コナン」を知れば知るほど爆発してしまう恐ろしい人です。
アニメ初登場は「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」シーズン4 129話
90分回というのが話のまとまりが良くていいですね。
灰原哀はいろいろあるけど、この登場の1話でまとめたいと思います。
灰原哀の見どころは42分〜の「嘘泣き」
あと52分17秒〜のやりとり
灰原「どこにも行く宛がなかったわたしの唯一のたよりは工藤新一、あなただけ。私と同じ状況に陥ったあなたなら、きっと私のことを理解してくれると思ったから」
コナン「ふざけるな、人間を殺す薬を作ってたやつを、どう理解しろっていうんだ。わかってんのかてめえ、おまえが作った毒薬のせいで、いったい何人の人間がっ!」
灰原「仕方ないじゃない。毒なんて作ってるつもり、なかったもの」
58分8秒
灰原「子供のフリがうまいのね」
コナン「あぁ嘘泣きするおめーほどじゃねーけどな」
そんなこんなでコナンと灰原は結構お似合い。
黒鉄の魚影では寝たフリをする灰原。嘘泣きどころか寝たフリまでうまくなっちゃってさ。
灰原……
「14番目の標的」(劇場版2作目)
蘭の口づけによって九死に一生を得た新一(コナン)
黒鉄の魚影では灰原からコナン(新一)への口付けで命を繋ぎました。
劇場版2作目では灰原自体登場していないことを思うと感慨深い。オマージュだろうか。
〜〜〜〜〜
黒鉄の魚影の主題歌はスピッツで「美しい鰭」
「灰原の感情を拾いつつ、感じたままに作ってください」のオーダーだったとの事。
いいオーダーだなぁ。
ここからは僕の推理なんですけど、灰原哀をイメージした「美しい鰭」は草野マサムネと地続きなものだと思う。曲のイメージは海底だけど。
寄り添うのは自分となにかしらの共通点を見つけるところから始まる。
スピッツを長い間見てきたからタネも仕掛けもわかってる。
それでもなお素晴らしいのなら、そこ(底)にあるのは真実なんじゃないかと思います。
今年で36周年。
醒めない魔法をかけ続けてくれてありがとう。
灰原哀の名前は阿笠博士と付けた名前で「愛」でなく「哀」
素直じゃないし、かわいげないが何周もしてかわいい。「哀」の名前通り二律背反で愛にも近い。
スピッツの良さ(タネ)の一つは
二律背反の調和。
水の中を彷彿とさせながら
「冷たい水を一口」って歌詞が好き。
こんなにかわいい詞を書いて歌う人がそう言い張るにはアリバイ不足というか、証拠不十分ですね。
そんなこと、名探偵じゃなくてもわかっちゃいます。ちゃんと見ていたら。
こんな一面を持った草野マサムネだからこそ灰原哀の持つイメージを引き出せたのかなと思います。
青山 剛昌先生、灰原哀に焦点が当たる劇場版の主題歌をスピッツにしていただき、ありがとうございます。
比喩じゃなくスピッツが担当でなかったら「名探偵コナン」に触れることはなかったと思います。今までがそうであったように。
「need not to know」
知る必要のなかったことだったから。
(コナンファンならわかりますね?)
劇場版の配信は毎年4月(劇場版公開の時期)から7月中旬辺りまであるらしいという情報を掴みましたので、コミックで履修をしつつ、その時を迎えたいと思います。
「名探偵コナン」はどう完結するのでしょう。
気になります。真実はいつもひとつ。
そうでしょ?
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