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金子侑司〜現役引退まで〜

今回は金子侑司選手の引退までの経緯を振り返っていきます。
2012年ドラフト3位で立命館大からライオンズに入団。背番号は2。春季キャンプはA班でスタート。新人では唯一の開幕一軍登録。そして7番ライトで開幕スタメンも掴み取った。その試合でプロ初安打を放った。4月には初打点、初盗塁、初本塁打を記録し、9月にはサヨナラ打を放った。
翌年、2014年も開幕スタメン。当時監督だった伊原監督の助言もあり左打ちに専念。しかし打撃不振に陥り、再び両打席に戻したときもあった。
3年目の2015年も開幕一軍を掴んだ。しかし打撃不振が続き6月に抹消。鼻骨を骨折し、シーズン終盤まで一軍復帰はできなかった。
4年目2016年には初の開幕二軍となった。しかし4月に一軍に昇格し、1番で出場する機会が増え、9月17日には球団史上4人目のシーズン50盗塁を記録。23日にはリーグ最多の盗塁を成功していた糸井嘉男に並ぶ53盗塁を記録し、盗塁王を糸井と同時受賞。また初めて外野手としての出番が内野手としての出場を上回った。
5年目の2017年には内野手から外野手登録に変更された。3月に足の痛みを感じていた。その後、疲労骨折をしていることが判明し開幕二軍となった。5月19日の二軍戦で復帰し、30日に一軍復帰を果たした。
6年目の2018年は背番号が8に変更。開幕から不振が続き、後半戦に入っても打率.196と復活できず、7月に登録抹消。8月に再昇格すると、19日の日本ハム戦で決勝打となる三塁打を放つなど再昇格後は.270まで上がり、32盗塁も記録。攻守でチームの優勝に貢献した。
7年目の2019年。2018年オフ浅村がFAで楽天に移籍し、外崎がセカンドにコンバートされたこともあり、1番レフトでの出場が続いた。しかし不振で5月には下位打線へ回った。その後は主に9番を務め右大腿骨骨挫傷で戦列を離れた時期もあったが正左翼手として自己最多の133試合に出場。左翼で12球団トップとなるUZR+21.0を記録した。打率.251、3本塁打、33打点、41盗塁を記録し、2度目となる盗塁王のタイトルを獲得し、2連覇に大いに貢献した。2020年シーズン中にFA権取得予定であったが西武と新たに4年契約を結ぶ。
8年目となる2020年は秋山翔吾が海外FAでメジャーリーグに移籍したことにより、中堅守備に取り組み、センターで開幕スタメンを掴み取った。しかし打撃不振が続き、首痛も発症し、7月に抹消された。8月に再昇格すると8月は月間打率.321と活躍した。
9年目となる2021年も1番センターで開幕スタメンを果たすが、打撃で結果が出せず開幕12試合目で1番から外れた。以降先発時は9番での起用となったが愛斗、若林、岸などの若手の台頭がありスタメンの機会が減少した。8月後半に登録抹消し約1ヶ月後に再昇格したがプロ入り初めての打率1割台、本塁打0、1桁盗塁に終わった。オフの11月30日には結婚を発表した。
10年目の2022年。5月22日の日本ハム戦で右太ももの肉離れで一軍離脱。8月2日に再昇格したが再び同じ箇所を肉離れ。9月11日に復帰した。この年は自己最少の44試合に留まった。スピードスターとしてはとても痛い怪我だった。
11年目の2023年。47試合に出場し、打率.179、盗塁1の成績に留まった。4年契約が終了した。
12年目となった今シーズン。32試合の出場で打率.220に留まっていた。4月29日のソフトバンクホークス戦で通算1000試合出場を達成。6月3日に登録抹消。9月1日に2024シーズンで現役引退を表明。15日にはロッテ戦(ベルーナドーム)で引退試合が開催された。1番左翼手で出場し5打数無安打1得点となった。8回表にはスライディングキャッチの攻守を見した。8回裏、Xでも#ねこさんに回せと最低でも4人塁に出ないと5打席目が来ない金子侑司に回してほしいとファンも願っていた。先頭バッターの佐藤龍世がホームラン、外崎が四球、岸が二飛、平沼がヒット、古賀が四球、元山が1打席を捨て、漢の見逃し三振。そして金子侑司に2アウト満塁で現役最後の打席が回ってきた。吉井監督の気遣いもあり、ピッチャーを左の坂本に変更、現役最後の打席は右打席に入った。3ボールになるとストレートを打ってファール、続いて空振りをし3ボール2ストライクとなった。ロッテの捕手佐藤がフライを追わない優しさもあり、坂本も全球直球勝負。最後はショートライナーで現役最後の打席は終了した。

西武ライオンズを支えた球界のスピードスター。金子侑司が居なければ2連覇もなかっただろう。守備では帽子を飛ばし秋山が拾うのが印象的だろう。次のステージでもご活躍を期待しています。本当に12年間お疲れ様でした。そしてライオンズ一筋でいてくれてありがとう。感動をありがとう。

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