2014年3月 LEF!!! CREW!!! / THIS IS HARDCORE

　タイトルが「THIS IS HARDCORE」というのが良い。LEF!!!CREW!!!のプレイを観た事がある人にとっては「まさに！」という感想しか出てこない程のナイスタイトル。

　そもそも彼らをご存知無い方に、簡潔に説明するならば「パンクバンドの様なDJ集団」です。レゲエのサウンドクルーよろしくDJの卓に乗っかって客を煽ったり、以前観た時はライターでMacBookを燃やしてたり（笑）、大概途中で裸になってたり、狭いブースで男達が蠢きながら代わる代わる高速BACK to BACKをかましているのを観るだけで、バンドを観ているような興奮を覚える。そう、ただ単に曲をかけるのではなく、まさに読んで字の如く「曲を‘プレイ’する」のである。

　彼らはバンドの対バン形式のライブにも出演するのだが、所謂「転換DJ」には絶対にならない。それ程までに、バンド同然のDJプレイによって、フロアを暖めるのではなく加熱させる。かける楽曲も様々で、数多くの所謂ダンスミュージックを横断し、それにに加えロックも同じテンションでプレイするし、しかもそれが浮かない。どんな楽曲であろうと一度彼らのフィルターを通してプレイしているので、全てが踊れる楽曲になる。

　今回のOFFICIAL MIX CDにしても、ダンスミュージックに加え、当然の事ながらATATAだったり、衝撃のヌンチャク（！）と言ったロックバンドの楽曲も収録されているが、決してそこでMIXの流れが途切れる事は無い。ダンスミュージックとロックをMIXで繋ぐ人は多いが、ここまでスムーズにはなかなか出来るものではない。是非このMIXを聴いて、彼らのプレイを観に行って欲しい。