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第18期将星決定戦敗戦記①


皆さんこんにちは。
競技マージャンのプロ団体「麻将連合」所属の岩瀨航です。

今回の記事は先日行われた将星決定戦の対局を振り返る備忘録代わりの簡易自戦記です。

面白おかしく書いてある観戦記とは異なり岩瀨のメモ代わりのものですのでクオリティーはお察しくださいませ。とりあげた各場面にご意見等頂戴出来ましたら幸いです。

対局のルールは一発、裏ドラ、聴牌料なし。
半荘毎につく順位点は以下の通りです。

1位12000点
2位4000点
3位▲4000点
4位▲12000点

4半荘のトータルスコアが最も大きい選手が優勝です。2位以下はほぼ違いがないものとします。
マージャン牌は
萬子は漢数字(一、二、三)
筒子は丸囲みの数字(①、②、③)
索子は数字(1、2、3)
で表記致します。

1回戦(岩瀬梅村松山川崎)

東1局ドラ2
親の平和聴牌も立直はかけず。
松山がドラを少考してツモ切りしていることからおそらく聴牌。
18巡目のツモ四で私も少考。

松山がツモ切りを続けている間に捨てられている一を把握できておらず、実際松山には放銃にならない牌でしたが聴牌維持の為にリスクをとるか考えてしまっていました。決定戦の東1局で加点可能性が0のところから放銃はさけたい一方で高得点のチャンスである親を簡単に捨てたくない。(本当に通ってないのであればオリたい。)手出しツモ切り最終手出しはちゃんと見ましょう。無駄な時間は使わないように。

東1局その2ドラ③
1を暗槓し、手牌は發のポンもできる完全一向聴でしたが立直をかけるまではみんなに無視されるといった状況。期待してなかった發は意外にも山の中。深いよ。
この局は梅村が川崎のヤミテンに7700点の放銃。私も危なかった。

東2局ドラ五
先ず10巡目に親の梅村が初牌の東をツモ切り。7700放銃となった後ということもあるが今回はやる気がありそう。
11巡目には面子手では使えなさそうな1を手出し。1は全員に捨てやすい牌なのでおそらく安全牌。その後發のツモ切りを挟んでさらに東を手出しで立直。

放送を見返したら実況が「梅村の捨て牌がそんなに強くない感じ」とコメントしていたが「親のダブ東対子落としで立直」なんてされた側の子からすれば恐怖以外のなにものでもない。

岩瀬は12巡目のツモ七でオリ。
あがりに必要な自風の北は場1。七は誰にも通っていない。9も親含め2人に通っていない。
仮にあがれても1000点。ネガティブな要素ばかりでした。

実際は手出し1のタイミングでたまたまツモった東を梅村がうまく有効活用したかたちだったのだが、こういう小技でも岩瀬のような臆病者に与えるプレッシャーが半端ないので私も見習いたい。

この局は槓子から①を捨てた川崎が梅村に5800点の放銃で前局と合わせて差し引き1900点の横移動。予想外の点棒移動でしたがめっちゃついてる。

東2局その2ドラ7
梅村、松山、岩瀨の3人が仕掛けて各々萬子、筒子、索子の58待ち聴牌。

一番先に山に積まれていた8をツモれて500.1000の加点。
この決定戦中写真のように時折左肩が画面に映ってしまい大変申し訳ありませんでした。
猫背を直すこと、腕の置き方座り方を直すこと。放送対局では要注意の反省点です。

東3局ドラ一
親松山の1人聴牌で流局。

東3局その2ドラ⑧
梅村が2つポンしてから手出しで両面搭子を捨てて対々和っぽい仕掛け。流局。

東4局ドラ④11巡目に聴牌。

高目タンヤオとドラの平和。
川崎松山の捨て牌をみると①は絶好だが巡目が遅めだったことと立直の供託での着落ちを嫌って立直はかけず。①④は山ザクでしたが私の手牌にだけは来ず。
途中梅村も七対子ドラ2の白待ち聴牌。お互いに放銃してもおかしくなかったが痛み分けとなる流局。危ないとこでした。

南1局ドラ3
平和一盃口ドラの六九待ち(九場4)を聴牌、ヤミテンで梅村からロンあがり、5800点の加点。接戦だっただけに4着スタートの可能性が減りトップが見えてきたこのリードでかなり心の余裕が持てました。

南1局その2ドラ南
松山がポンテンの混一色模様。
ドラの南単騎待ち聴牌。
その松山の海底を梅村がずらしたところなんと川崎が海底でツモあがり。500.1000。

南2局ドラ①
松山が梅村の立直宣言牌⑦を一盃口でロンあがりして1300点。

南3局ドラ二
川崎に差を詰められてご覧の点棒状況でご覧の配牌。索子の混一色と七対子になった場合だけ頑張る。私からのロンあがりでなければ梅村のあがりは歓迎する方針。
手牌が七対子ルートと決まったところで捨て牌はドラ色の萬子の混一色を擬装。聴牌した場合の待ちは⑨or西。萬子の混一色擬装を維持するためにも⑨待ちを選ぶも選ばれず。川崎が松山から2000点をあがる。

南4局ドラ三
9巡目に2着目親の川崎が立直宣言。

川崎は五七、①③とカンチャンを2種捨てての立直。手牌は相当整っていそうなので愚形はあまり出てこなそう。

A.親立直と戦わないなら安全牌は七八。
B.受け入れを最大にするなら四だが役無しになる両面両面の一向聴。
C.立直をかけている川崎が上家なので必要牌を鳴けることに期待して断么九ルートに向かう打九。

普段ならAルートを選択し失点リスクを避けがちな私だが今回は決定戦ということもありトップを簡単にゆずりたくないからとCの打九を選択してみたがリスクリターンがあってないような気はする。

次巡ツモ⑨。
前巡Bルートの打四なら両面聴牌だったが⑧のワンチャンスを頼りにツモ切り。

ここで川崎がドラ暗刻の両面待ちの手牌をツモって4000all。

私の選択は中途半端かなとも思ったが果たしてどうだったのか。親に放銃して失点し、その後の局でのさらなる着順落ちのリスクを考えればAルートで良かったような気がするが弱気に過ぎるだろうか。

南4局その2ドラ南

トップ目川崎との差が14600点となったのに対して3着目松山との差が8500点。
着落ちも嫌だし川崎に王様タイムで加点をゆるすのも避けたい。不幸中の幸いだが川崎には岩瀬への7700放銃で着落ちのリスクが残っているので多少の足枷になってくれればと期待しつつ白をポンしてあがりに向かうもこの局は流局。

1回戦のスコアは以下の通り。

南4局の4000allが余計だったが2着スタートは悪くはない。②へ続く。

画像引用:Ⓒ株式会社スリーアローズコミュニケーションズ

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