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茶番【紙芝居】「推しぬい」【さいしず】

創作雑記ブログからの転載。
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 「ぬいパタ」なるキットを使って、無事に初作を完成させることができました。
 反省点がいくつかあるし、道具も買い揃えたりしたので、これで終わりではない。
 極彩様人形。


「極彩様人形!?」

「極彩様は極彩様ですが、何か違う感じがします……先日、髪を少しお切りになったようですし……聞いたわけではないので分かりませんが、すれ違ったとき髪結い屋の髪油の匂いがしました」



同じメーカーの姉妹商品みたいな感じで毛足の短い生地で、違う色のやつで髪を作り直しました。先程のは「シナモンベージュ」。こちらは「ミルクティー」。

「……」

「衿合わせが開(はだ)けすぎです。極彩様を模した人形なら気を付けてください。極彩様を辱めるなら赦しませんよ」



「じゃあボクがもらっていこうかな。どんな仕上がりであれ、可愛い姪を模した人形なら、ボクにとっては可愛いからね」



「寒……あ、縹さん! こんにちは。防寒具を買い足しましたので、温かくしてお過ごしくださいませ」

「ありがとう。でもうさぎの耳はやりすぎじゃないかな」


「本当は起毛上着だけ欲しかったのですが、耳と抱き合わせにすると安くて……わたしとお揃いですよ」



「にゃんにゃんにゃんにゃん!」



紙芝居すな。
Q.このためだけに差分作ったんですか?
A.はい。
◯彩の雫
小説家になろう】…先行掲載
アルファポリス
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2024.11.3