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檻からネバーランドに移住する過程の近況報告 feat. ラブレター

1年半ぶりに大学に戻ってきた。
客観的かつ批判的な視点が足りなさすぎる私は、他学生の意見に勘で賛否をつけたくなるし、論文を出せって言われてんのに、エッセイやルポタージュしか出せないし。
好奇心が旺盛すぎるあまり、自分で目の前に用意した問いを深める隙があれば次の関心ごとへと一夜限りでトリプル不倫してしまう。それゆえ卒論の研究計画を一文字も書き進められておらず、海士町にいる長松さんに泣きつく日々。

先週までオンライン授業だったのが今日から対面開始!1人で黙々と弁当と本を食べ問いを引っ越す時間が長〜い。
目の前では年下の子たちが群れて抱き合って笑い合って恋バナしてる。休学前の自分に重なる。そういう過ごし方も良かったし、今の在り方もすごく心地いいから、両方経験できて私はラッキー!

だがしかし、学校でほぼ人と話す機会がないもんだから、旅して毎日新しい人と対話していた休学中から一変して今はお母さんかバイト先のスナックでお客さんと話すだけ。世界は狭し。だけど、これは永遠に続かないのだから、今自分の世界を形成してくれている人たちと腹を割ってじっくり内臓を煮込んでいきたいと思う。

あと私のnoteを読んでくれてる人に伝えたかったのが、ラブレターを渡してお断りされたこと!好きな人と会った日の別れ際に餞別と言って、一枚の紙切れを無機質な封筒に入れて押し付けてきた。
戦時中に目の前で友達が死んでいく姿を目の当たりにした仲良しのおじいちゃんの話とか、自分の生活が自分の住む地球を滅亡に向かわせていることとか、横尾忠則やベネッセが「よく死ぬことはよく生きること」と発信してることに触れていたら、恥や後悔なんて剥ぎ取って今すぐに、明日には「好き」って、好きな人に伝えなきゃ。私このまま死んだら不幸だわ。って思った。毎日「好き」と伝えられないモヤモヤの錘が私の全身を潰しにかかってきていたから、錘を好きな人にトスしてやった。断られるのわかっていたんだけど、相手との関係が成立することよりも、破綻することよりも、毎日後悔せずに生き切ることの方が私にとっては重要だったみたいで。そんでもって断られてからも全然悲しくなくて、むしろとても息がし易くて。今までの私の熱く重い気持ちはなんだったんだって話。散々舞い上がっていたけれど、それは好きな人に対してではなく恋している自分に対してだったのかもしれないと思うわ。いや、今でもその人のこと尊敬してるから私の供述における矛盾点は否めないんだが。結果、23年間生きてきましたが私には愛も恋もまだわかりませんということです。

シンプルに孤独を味わい始めた自分成長できてると思うわ。休学前は1人でいるところを他人に見られたくないという未熟なプライドのもと自分と対人関係を塗り固めていたから。そんな中、私と向き合って温かい関係を築いてくれた岡田詩織とかには本当に感謝してる。

最近私はピアス、指輪、キーホルダーなどなど旅中でいただいたモノをお守りとして毎日身につけております。モノの背景に人を感じられる様になったのは上勝町のゴミステーションや女木島の瀬戸芸でモノと真剣に向き合う人に出会えたから。だから私は今1人だけど1人じゃなくて。本当に、旅して良かった。皆ありがとう。

久々に好き勝手に言葉遊びできてせいせいした!!
ということで、脱獄してきた卒論という名の檻に戻ります。
問いを決められたら檻がネバーランドに変容するはず。
やるOR DIE!だよ小林花菜

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