#64 組織の遺伝子に組み込まれたもの 【書評】リクルートのDNA
◾️はじめに
早いもので第3週ですね、というわけで企業です。
今回はリクルート。革命児といっても過言でない会社のDNAとは何か。
創業者江副さんの本となります。
◾️要約
リクルートは
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を社訓とし、
社員が生き生きと働ける仕組みを作ることで成長した。
広告誌の販売ではなく手数料で稼ぐ。
そのビジネスモデルを他の分野に展開。
必死に考えて行動で持って道を切り開く。
優秀な泥臭い集団はどんな状況でも成長できる。
◾️感想
時代が違うとはいえ、世の中にあるテクノロジー、情勢の中で
何ができるかを考え、行動して
違えば直していく。
他人を巻き込み大きな流れにしていく。
いつの時代でもやるべきことは同じ。
◾️要約(詳細)
◆第一章 企業風土について
自由闊達な風土を持つリクルートは現場第一主義を掲げ、
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を社訓とする。
経営に対するスタンスをなかなか表現できなかった著者が形にしたこれらの言葉は
会社の風土文化に大きく寄与している。
◆第二章 私が学んだ名企業家の一言
ソニー、本田、トヨタ名経営者と直で話を伺い、学んだ。
グローバルで先を見据え、信じた道をやり、失敗してもまた立ち上がる。
人と時間と金を目一杯作ることが大切。
◆第三章 成功する企業家の条件
一人では大きな事業はできない。など書いてある通り。
エジソンもトーマスフォードもマイケルデルも
お客様の声を聞きながら工夫をしてやり遂げたから今がある。
◆第四章 リクルート創業期
最初は森ビルの屋上から始まった。高度経済成長の波に乗り、会社は成長。
アメリカの就職情報の本を見て、これだと思う。
展開する際、日本で浸透する工夫(デザインにこだわる)をして発行。
たくさんの人の協力で、様々な人と一緒にやれる体制を。
◆第五章 生き生きと働く風土
優秀な人が(タフな達成意欲が高い人)がうまく行動できる仕組みを作り、互いに競わせる。
何かを達成した後は褒める、祝う、祭りである。
仕事で成長していくための仕掛け作り。
遺族年金も充実させ、安心して働くように
そして退職する人にじっくり向き合い改善をしていく。
社外の人に積極的にあい視野を広げる。
◆第六章 情報誌の領域を広げる戦略
新卒情報誌を水平展開し、拡大していく戦略で拡大。
転職情報、旅行、中古車。
情報誌は販売に頼らずとも利益が出るので、販売店に売り上げは全て持っていってもらう。
印刷をプリント版でアウトソースするのがポイント。印刷会社を持つとそこに頼っちゃう。
スキー好きでリゾート開発を行う。安比高原スキーリゾート。
開発当初は600億の開発費。これを10年で回収。
その後は低迷し、売却。これは開発、分譲に関わらなかった人にやってもらう。
自分では情がありできない
◆第七章 領域の過大な拡大
会社の成長とともに自社ビルを建てる。
無借金から融資を受ける会社に。
ビルは土地の値段が上がり含み益をもたらした。
社員のためにも一等地にビルがあることは利点である。
政府機関に呼ばれたりや経団連に入会したり、若手として一目を置かれる。
◆第八章 早すぎた新規事業の立ち上げ
長距離電話事業やサーバのシェアリングなど知見を拾って日本でのビジネスを検討した。
世の中の流れと合わず 早すぎて失敗した事業も。
ただその中でも新しいことをどんどんやることで何かが成功していればOK。
新しいことをやり続けリクルートは成長している。
◾️アクション
もう1歩踏み込んで考える。
そのために時間を確保する。
時間がないことを言い訳にしない。
◾️読みやすさ
★★
◾️ハッシュタグ
#江副 浩正
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