#100(!) 本物、天才、カリスマ【書評】スティーブ・ジョブズ下
◾️はじめに
伝説の起業家。カリスマ。ジョブズです。先週に引き続き、下です。
※そして、、、記念すべき100回目のブックレビューとなります!
◾️要約
ジョブズはテクノロジーとアートの交差点に立っていた。
そこから直感的に卓越したものを求め、イノベーションを連続で起こした。
顧客体験をコントロールすることが大切だと考えていた。
突き詰めるとシンプルになることをわかっており、イメージを実現させるために周囲に努力させた。
◾️感想
一章一章がそれだけで本書けるようなイノベーションの連続。
アップルへの復帰からiMac iPod そしてiPhoneと。
常に時代を先取り、過去の栄光に浸らず、危機を感じて社運をかけて新しいことを。側近とともに宇宙をかえていく。まさに天才。
好奇心、知識、そして行動。
すべてが凄まじい。
そんな人の会社が勃興する時代を過ごせたのが嬉しいとさえ思う。
今は最初からiPhoneがある時代なんだもんなー。
なんかやってやろうって気にさせてくれる本。
◾️要約(詳細)
◆第22章 再臨 野獣、ついに時機めぐり来たる
ネクストは発表直後だけで八方塞がり。
一方アップルも落ちてた。
選択肢はガゼーのビーかジョブズのネクストか。どちらも劇薬。
ジョブズに軍配が上がり復帰。
◆第23章 王政復古 今日の敗者も明日は勝者に転じるだろう
復帰したがCEOアメリオをサポートする役割。
自爆するアメリオを横目にマイクロソフトと交渉。
ついに表舞台にジョブズが帰ってきた。
◆第24章 シンク・ディファレント iCEOのジョブズ
クリエイティブディレクター、リークロウに依頼し、think differentが生まれる。
ジョブズはinterim CEOからindefinite CEOへ。
きちんと経営された会社は個人とは比べものにならないほどのイノベーションを生み出せると、さらには会社自体が最高のイノベーションになることもあると考えていた。
ポイントは集中、絞り込む力だった。これによりアップルは復活した。
◆第25章 デザイン原理 ジョブズとアイブのスタジオ
物事を作る責任を持つエンジニアリングは時にデザイン部隊と衝突する。
ただアップルではデザインが強い。
ジョブズ自ら洗練されたシンプルなものを求めているから。
片腕となるジョニー・アイブと出会う。
この出会いが今後の革新的製品につながっていく。
◆第26章 iMac hello(again)
テクノロジーをふつうの人へ。
半透明で取っ手のあるiMacは大ヒット。
5色にする、そういう大事なことも30分でジョブズは決める。
CDトレイをスロット型にしたが、トレイ型の後塵を排した。
が、これが音楽において他社を飛び越える大胆な方法を編み出すことに繋がる。
◆第27章 CEO 経験を積んでもなおクレージー
ストックオプションをもらい、飛行機ももらってCEOへ。
マネージャーに彼はなった。
それでもずっとクレージー。
◆第28章 アップルストア ジーニアスバーとイタリアの砂岩
顧客の体験をコントロールしたいと店舗経営に乗り出す。
店舗はブランドの強烈な物理的表現であり、ゾクっとするほどクールな店を出そうとした。
ギャップのCEOであったドラクスラーが支持し、プロトタイプでの成功を勝ち得る。
数が少ない方が多くの可能性を意味する、つまりシンプルな方がベター。
そこには複雑性を乗り越えたシンプルさがあった。
製品についても店舗についても最先端でいたいのがジョブズだった。
◆第29章 デジタルハブ itunesからiPod
点と点を結ぶ。デジタルハブとしてあらゆる機器を繋ぐことを目指した。
ジョブズはリベラルアーツとテクノロジーの交差点に立ち製品のあらゆる側面を一体化しようとした。
そしてデザインの会議、プロトタイプ作ってはジョブズにみせ、決定というプロセスを繰り返しiPodが生まれる。
これにはビルゲイツも唸った。
◆第30章 iTunesストア ハーメルンの笛吹き
今度は曲を手に入れる方法。
iTunesなら盗みにならない、いいほうの業なんだと発表し、6日で100万曲売れた。これが音楽業界の転機となった。
曰く「技術を生み出すには直感と創造性が必要であることも理解して、なおかつ芸術的なものを生み出すには修練と規律が必要だと分かってる人はそう何人もいないと思うよ。」
◆第31章 ミュージックマン 人生のサウンドトラック
あなたのiPodになにが入ってますか?
で音楽について自分が丸裸にされる。これが社会現象に。
ミュージシャンにとってアップルの広告に出ることそのものがキャンペーンになるようになった。
◆第32章 ピクサーの友人 そして敵
ディズニーとの交渉。
最後はアイガーにかわり、決着。
ディズニーに買収されるが内実はピクサーなしではディズニーが成り立たなくなっていることを反映するものだった。
◆第33章 21世紀のマック アップルを際立たせる
マイクロプロセッサの入れ替えは難易度が高いが完璧にこなす。
CEOとして年俸一ドルで働く人間と思いたいし、他の人たちにそう見てもらいたいとも思う。
その一方でストックオプションも与えられたいとも思う。
そういう矛盾を抱えているのがジョブズ。
◆第34章 第1ラウンド メメント・モリ 死を忘れるなかれ
アップルとピクサーで大変な時期にがんになった、とジョブズは思ってる。
ただ初期に手術を嫌がって進行してしまった。
そして伝説となった、スタンフォード大学卒業式のスピーチ。
リードカレッジの中退、アップルからの追放、それは結局はいいこと、そしていつかは死ぬと知っていること、という体験談を三つ話す。
◆第35章 iPhone 三位一体の革命的製品
iPod は売れてたが携帯に食われる心配があった。
iPadのアイデアのほうが先にあったが、ゴリラガラス、そしてタッチスクリーンを搭載し、2007年1月10日 iPhone 発表。
2010年末までに累計9000万台売れた。
◆第36章 第2ラウンド がん再発
肝臓の移植手術がなんとかできた。
病院では体調悪いのにこのマスクはデザインが悪いからしたくないという。
その間、アップルではクック達が頑張ってる。
だが復帰後は以前のように激しいいつものジョブズが帰ってきた。
◆第37章 iPad ポストPCの時代に向けて
iPadは全てを変えた。
親しみやすく、掬うように手に取れる。
アプリで全てを済ますようになり、本や新聞の定期購読も普通になった。
◆第38章 新たな戦い 昔の戦いの余韻
Androidとオープンクローズ論争再燃。
またiPhone4の発売と問題の発生。
ここでの対応(真摯に向き合いつつも必要以上にへりくだらない)がこの後の広報の応対方法を変えることに。
※これもイノベーション!
◆第39章 無限の彼方へ さあ行くぞ! クラウド、宇宙船、そのまた先へ
クラウドサービス(iCloud)をつくり、無償で提供する。
そして自社ビルは宇宙船のように。
◆第40章 第3ラウンド たそがれの苦闘
ついにアップルを退任することに。さらに。。。
◆第41章 受け継がれてゆくもの 輝く創造の天空
割愛。
◾️アクション
自分の仕事に卓越さを求めてみる。
すべてをもう1段階あげる。
◾️読みやすさ
★★
◾️ハッシュタグ
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