フォーサイト司法書士講座を受講してみた感想(2)
前回、実際に受講してみて感じたメリットをお伝えしたので、今回は少々物足りなかった点について。
講義動画は基本的にテキストを読み上げる形式
フォーサイト司法書士講座では、講義動画を視聴できる。
内容としては、テキストが画面に表示され、基本的にはテキストの文言を講師の方が読み上げる方式だ。
(ちなみに、講師の中村先生の声はとても聞きやすかった。)
個人的にはテキストの内容をそのまま読まれる形式よりかは、要点解説や補足説明、板書等があった方が集中して勉強できるので、その点は少々残念だった。
コンパクトな分、解説が足りないと感じられる部分もある
これはメリットの裏返しであるが、フォーサイトのテキスト・過去問集は非常にコンパクトにまとめられている。
その分、初学者にとっては、ただテキストを読んだだけでは理解しづらい部分もあるのではないかと思った。
私も実際、よくわからない点についてはインターネットや書籍で調べながら勉強を進めた。
また、私の場合は後半かなり時間がなくなっていたため、わからない点を調べながら進めるという手法が取れず、主にマイナー科目については、書店で販売されている司法書士試験向けの書籍を購入して勉強した。
また、過去問講座の解説は、書店に並んでいる過去問集と比べると1問当たりの解説が少ないように感じた。
これだけ読むと、微妙に思われる方もいるかもしれない。
ただ、多少わからない点があったとしても、調べつつの方が記憶に残りやすいので、漫然とテキストを読むよりおすすめだ。
なお、過去問講座については、結果的には市販のもので代替しても良いのではないかと思う。
(※その場合、記述式対策も市販のもので代替することになる)
記述式の解法は示されていない
これは一番物足りなかった点と言える。
初めて司法書士試験を受験する身としては、記述式ではどのようなことが問われるのか?といった点や、勉強の進め方、基本的な解法を知りたかった。
フォーサイト司法書士講座の記述式対策は、過去問講座の中で取り扱われるのだが、不動産登記・商業登記ともに下記のような構成だった。
各解説もかなりシンプルなので、初学者にとっては、フォーサイトのみでは少々勉強しづらいのではないかと思う。
まとめ
以上が、率直な感想である。
ただ、フォーサイト司法書士講座は、他講座と比較してもかなりリーズナブルな受講料なので、上記のとおり、市販本との併用をしても、トータルとしてはコストはさほどかからない。
わかりづらい部分等を市販本で補いつつ、メインのテキストとしてフォーサイトを利用するのが個人的には一番おすすめだ。