エクスログ導入の先に見えた「作業不要」という驚きの効果
こんにちは、ダブルス・パートナーズ広報です。
今回は…
「MERCURYDUO」や「dazzlin」をはじめ、「EMODA」「GYDA」「Unglid」など、多数のブランドを国内外に展開しているMARK STYLER株式会社様。
本記事ではEC事業部の相澤様と大海様に、「EXLOG(エクスログ)」導入から現在に至るまでの課題解決や活用法・効果についてお話を伺っていきたいと思います。
インタビュー
MARK STYLER株式会社 基本情報
─── 本日はお時間いただきありがとうございます。
2016年のエクスログ導入から7年が経過しました。
当時を振り返ってどのような課題や問題がありましたか?
導入の背景
相澤:導入前、私の方から現場での課題・問題をあげていました。
7年前と言えば、各社がデータ連携・在庫一元化を進めている時期で、我々としてもその取り組みをすることによって、担当者の工数削減や機会損失を軽減できるため、売上面でも貢献度が高いと判断しました。
イニシャル、ランニングの費用面を検討し、一定期間で投資回収ができる見込みも立ちましたので、プロジェクトとして進行したい意向を経営陣にあげました。
大海:問題点についてもう少し具体的な例をあげますと、担当者によって商品コメントが異なってしまう表記揺れ、属人化問題もありました。
出店先のECサイト数を拡大すればするほど、各サイトの管理画面が増えてしまい、その使い方を覚える学習コストや、登録・設定の作業時間の増加、さらに社内周知の教育コストがかかってしまい、売上を拡大したくても人件費や作業工数が増えていく難しさを感じていました。
─── 商品コメント、画像のリサイズ・リネームも手動で行っていたのですか?
大海:はい、すべて手動です。ブランド毎に担当者が商品登録、画像のリネーム・リサイズ、スペック入力など、各ECサイトで商品を販売開始するまでにやるべきことが山のようにありました。
導入の決め手
─── エクスログ導入の決め手はなんだったのでしょうか?
相澤:当時、我々は出店先のECサイトを増やそうとしていたため、その要件と見合うサービスの検討、または開発してもらえる会社さんを探していました。
同時にZOZOさんにもデータ連携について相談しており、その時にAPIを開放しているのはダブルス・パートナーズだけということを耳にしました。
ZOZOTOWNをはじめ、連携可能なECサイトが1番多かったことが決め手になったと思います。
選定の数社には入っていなかった
相澤:実は、検討段階では選定の数社に御社の名前はなかったのですが、各所に相談したり、周囲の口コミがきっかけで御社の存在を知り、コンペにご参加いただきました。
最終的には、ZOZOさんとの開発の相性はもちろん、エクスログの持っている機能性、コストメリットもあって「エクスログがベスト」という結論に至ったと認識しています。
初期費用が格段に安かったというのは経営陣にとっても選びやすい要素だったのではないでしょうか。
─── 管理画面のご説明時に少しバタバタさせてしまった印象がありますが、その後問題はございませんか?
「アフターケアが万全」
大海:導入の決め手という点では、時系列から外れてしまいますが、結局のところ「人がいいよね」とブランド担当者が口々に言っておりました。
導入後の弊社スタッフへの教育・ケアも含め、我々が望む改修要望に応じてくださる対応力は、サービス内容の充実もさることながら、人柄の面はかなり大きいと思います。
親身になって弊社の担当者に向き合っていただけたこと、大変感謝しています。
今でもいい関係性が保たれているのは人柄によるところが大きいと感じていますし、決して大げさではなく「顧客満足度」が非常に高いです。
─── 恐縮です。
活用した所感
─── エクスログ導入後、使ってみて感じたことはございますか?
「ほぼ作業が不要になった」
大海:使い始めてすぐに感じたことは、作業工数が大幅に減ったことです。
ウェブサイトの運営においてもっとも大事な販促業務・立案に向ける時間が作れることは非常に大きなメリットになると感じました。
基幹システムに情報を登録すれば商品マスタが自動で作成され、それによって各連携サイトの管理画面では登録作業がほぼなくなり、在庫を入れれば出荷までできるので、ほぼほぼ作業することが不要になりました。
結果、売上をあげるためになにをしなきゃいけないのか?
本来やるべき事柄に力を注ぐことができるようになった。
これが初期段階に感じたことです。
─── 導入前、各ECサイトへの商品登録は、1サイトあたりどれくらい時間がかかっていましたか?
大海:1サイトあたり、1品番で10分程度、月に50品番だとすると500分(約8時間)。単純に同じ内容を登録するだけでも連携サイトの数だけこの時間が必要になるわけです。
それがエクスログを使うことによって「ポチッ」で終わる。作業時間としてほぼ無いに等しいですから、この恩恵は計り知れないです。
─── ツールの導入後、在庫管理においてどのような改善が見られましたか?
「売上の最大化につながった」
相澤:作業工数が減ったのはもちろん大きいのですが、在庫一元化は売上の最大化につながりました。
連携サイトの倉庫に在庫を送る作業自体大きく減らせましたし、売れ残った在庫がそのままになるような機会損失もなくなりました。
ZOZOに関しては自動フォローでZOZOBASEの在庫を切らさないように送りつつ、弊社の物流倉庫で店舗などの客注取り寄せ、外部取り寄せもあるので、欠品率をさげることにも貢献しています。
連携サイトの1つの売上をみてみると、導入直後の2016年から2017年では前年比146%、2018年は152%となっており、おかげさまで前年割れもなく今でも毎年伸び続けています。
導入の効果
─── 導入効果として「ブランディング、MD、施策」などにリソースを投下できるようになったというお声をよくいただいております。
御社でも同様のエピソードがあれば教えていただけますか?
担当者のスキルアップ
大海:在庫連携の恩恵も大きいですが、ウェブ担当者のスキルアップが想定以上の効果を生み出してくれました。
商品登録や出荷作業でいっぱいいっぱいになっていた頃に比べると、考える時間が作れたことが非常に大きく、各ブランドの担当者が「商品」と向き合うことができたのだと思います。
上記のような、今起きていることを捉える視野が広がり、そういう意見をもとに作られた「ウェブ限定商品」がヒットして、ランキング入りすることもよく目にするようになりました。
ウェブ限定カラーだけでなく、ウェブ限定サイズを作っているブランドもあり、これまでは店舗軸でブランディング・MDが動く傾向にありましたが、ウェブ担当者からの発信も加わり非常に大きな力となっています。
鮮度があがる
大海:これまでは撮影のための”時間”と”場所”が限られていましたが、今は商品がより良く見えるために「スナップ」や、その服が映える「シチュエーション」での撮影をするようになり、ウェブ担当者が撮影ロケに同行できるようになったのは大きなメリットと言っていいと思います。
撮影ができると商品の画像点数が増え、それによって商品自体の鮮度が上がるんです。
例えば、3ヶ月前から販売(予約)していたら、リードタイムで実売期を合わせると約半年くらいは露出し続けることになります。
追加した画像により、今まで見ていなかったお客様の目に触れる可能性も高くなり、サイズ感、着用イメージの参考情報も増えるので、購入を検討いただいているお客様にとっては有益な情報ページとなるのは大きな効果と言えます。
─── 最も便利だと思う機能を教えてください。
大海:商品マスタの連携、在庫一元化、どちらも間違いなく最も便利な機能ですが、ありがたいと感じているのは、「自動フォロー」「受注から出荷」の”手のかからなさ”です。
人為的ミスがなくなるうえ、出荷の自動化は便利と感じざるを得ません。
現在便利だと感じているのは、我々から要望としてお伝えした「各ブランドで分配率を変えたい」機能です。
ブランドによって動きがあり、モールが異なる状況に対応できるのは本当にありがたいです。
─── 在庫一元化による恩恵やメリットを感じられた具体的なエピソードがあれば教えてください。
相澤:導入前は、どのアイテムを何点送るという出荷指示を各倉庫に出していましたし、その前に配分を決めないといけないタスクがありました。
「送った在庫分しか売れない」という上限もあるうえに、売れ残ったら返却もかけないといけない、放置されたものは滞留してしまうなどの問題が山積みでした。
取り寄せ方式になったおかげで連携サイトの販売可能数が増え、機会損失が減りました。これが最大のメリットです。
─── エクスログで利用できるZOZOの客注機能はご好評いただいていますが、御社においても初期から順調に数字が取れていた印象です。
こちらについてはいかがですか?
相澤:店舗客注についてですが、現在は店舗数を拡大している最中で、ECと店舗の融合「OMO」は最も重要なミッションのひとつであり、その取り組みの一環としてZOZOの客注をスタートしています。
在庫一元化を店舗在庫まで拡張することで、ECの機会損失、また会社全体として消化率アップに繋がっています。
今後も継続して、会社全体としての在庫一元化を目指し取り組んでいきたいと思っています。
万全な体制
大海:ZOZOBASEに送ったものしか売れなかった時代に比べたら、万全な体制をとることができています。
今後の展望
─── 今後の目標や展望について教えてください。
相澤:エクスログ導入したことで課題が明確になる側面もありました。
店舗在庫をECで引き当てする数が多くなり過ぎることや、店舗からフリー在庫を求められた時に肝心の在庫がなかったり、そうなると発注・仕入れ制度から見直しが必要という展開になります。
ちゃんとデータになると、モノの動きも可視化されるため問題も把握できるので、解決に向かうアプローチも早くなりました。
次の戦略としては、オンラインとオフラインの融合「OMO」になりますが、現時点ではまだまだ伸びしろがある段階です。
お客様に「よりよい顧客体験」を味わっていただくため、今後はその最大化を目指すためにサービスのブラッシュアップを継続していきます。
ビジネスがステージアップする時、これまでと同じく課題・問題が生まれると思いますが、そういう時に振り返る私たちの理念がこちらです。
お客様が楽しみ、感動してもらえる体験を提供するために、私たちができることはまだまだあるので、これからも良きパートナーとして御社にもサポートいただきたいと思っていますので、今後とも、ぜひよろしくお願いいたします。
─── こちらこそ、よろしくお願いいたします。
本日は貴重なお時間とお話をありがとうございました。
[取材:2023年7月]
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