ストーリーの種:伝説の生物「ツンデレ」の目撃情報を元に、我々はアマゾンの奥地へと向かった。
俺は動物が好きだ、動物を扱う映像の仕事を選ぶ、動物達を撮影をするのは天職に感じた。稼げる仕事ではないので、どんな注文でも受けた。
「おい、松井ちょっとアマゾンに行ってくれ」
「はぁ…………」
クライアントから呼び出されると伝説の生物を収録したいと依頼を受ける。怪しい仕事に思える、21世紀にテレビでオカルトネタは流行らないと思うが、動物専門のカメラマンを連れていきたいと言われた。俺は少しだけ心が躍る。打ち合わせのために会議室に入ると、いかにもアレなプロデューサーが座っていた。
「アマゾンの奥地で、ツンデレを撮りたいんだ」
目の前の彼はヘラヘラしながら謎の生物の話をしてくれる。野生動物で人への警戒心が強いが、馴れると甘える。そんな奇妙な生物をカメラに収めてくれと言われた。
「判りました、動物学者と同行ですか? 」
「予算が無いのでクルー数名で頼む」
俺は冷静に対応したが意味不明すぎる。アマゾンで謎の生物を撮らないと納得して貰えない。パスポートや仕度するために予算を貰いにいくと……数十万しかない……これでどうしろと。俺は数名の若い奴を集めて探検の旅に出る。
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若いスタッフが興奮して早口だ。
「アマゾンです、アマゾンに来ました」
近所の裏山だ。
「現地住民がいます、謎の生物の話を聞いてみます」
近所の子供だ。
『知っているよ、神社に居るよ』
「我々は、アマゾンの神殿へ向かいます」
神社……と言ってる。それに日本語だ。
「居ましたツンデレです、ツンデレを発見しました。近づくと逃げます。」
警戒しているからな。
「エサを用意しました、魚肉ソーセージです」
エサで釣るのかw
「捕まえました、ツンデレです、我々は捕獲に成功したのです」
それ猫だろ。
収録が終わるとTV番組欄は以下のタイトルにして貰う。
>伝説の生物「ツンデレ」の目撃情報を元に、我々はアマゾンの奥地へと向かった。
終わり