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孤独 【書き初め20字小説】シロクマ文芸部参加作品
目が覚めてぬくもりをもとめた手は冷えた壁
かゆみある肌に軟膏塗りながら彼を思う日々
手鏡の白髪を抜く手も衰えて昔を思い出せぬ
ふるふると震える体を熱い湯にしたし生返る
冬の朝の静けさに恐くなる商店街アーケード
痛む体で生きている時間を計る一人身の安心
食細くなり無理をせずとも体重が減る喜びか
目が覚めて窓の暗さに安らぐ冬の夜と孤独さ
何ももとめない誰ももとめないいつか消える
安寧と虚無を待ち望みつつ誰かを探す自分は
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目が覚めてぬくもりをもとめた手は冷えた壁
かゆみある肌に軟膏塗りながら彼を思う日々
手鏡の白髪を抜く手も衰えて昔を思い出せぬ
ふるふると震える体を熱い湯にしたし生返る
冬の朝の静けさに恐くなる商店街アーケード
痛む体で生きている時間を計る一人身の安心
食細くなり無理をせずとも体重が減る喜びか
目が覚めて窓の暗さに安らぐ冬の夜と孤独さ
何ももとめない誰ももとめないいつか消える
安寧と虚無を待ち望みつつ誰かを探す自分は