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SS アイニャンの冒険8 ワールドザワールド

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あらすじ 
傷ついた愛娘(アイニャン)を助けたのは
義憤の女神(ネメシス)に変化した
冒険者アイと融合したヒサギだった

平屋の小さな家に戻るとヒサギに服を貸す
「ヒサギ、アイとは会えるの?」
「ええちょっと時間かかると思います」
急いで服を着て、ヒサギは床に座ると、両手を握り
祈るように目をつむる

小鳥がヒサギの中から出てくると、人に変化をする。
「大丈夫ですか?」
アイは私の体を心配した
「すいません、力不足で・・・」
子供が悲しそうにしているのを私は見ていられない。

「・・・別にいいのよ、私があんたたちを助けるのが
 筋なんだから」

ヒサギが「少し休みましょう。私は食事を作ります」
忙しげに台所へ行く。
「私は休むわ」
それだけ言うとベッドに倒れ込むと同時に眠りに入る。

夢を見た
『愛娘(アイニャン)、お前は修行をすればもっと強くなる』
導師様が私の頭をなでる
『だが修行だけでは強くはならない』
『実戦ですか?』導師様の腕をつかみながら私は質問をする。
『いずれ判るよ』

なにか良い匂いがする、腹ぺこだ。
ガバッとベットから起き上がると、また部屋の中央にある
テーブルの上に食事が用意されている。それもかなり大量
にある。

「え?これどうしたのよ」
ヒサギが
「お店にお話をしたら、ツケでいいからって貰いました」
食材を大量にもらって作ったと言う。
私は我慢できずに料理に手をつける。
今度はみんなと食べても十分にある量だ。
でもツケ?嫌な予感がしていた。

食事後は作戦会議だ
「まずは、縦坑で最下層まで行くけど牛鬼が1階に居る
 くらいだから・・」
困った、途中階で罠や待ち伏せがあるだろう危険も倍増だ

ヒサギは、自信ありげに
「最下層まで私の力で直行しましょう」
「え?そんな事ができるの?」
まぁ女神ならば、ほぼ万能だろう。

「でも・・・たぶん最下層に降りた時に、力を使い切ると
 思います。」
ヒサギは悲しそうに伝えた
「融合を長く続けられないのね?」

ん?

「ちょっとまって、そこまで出来るなら他の女神様が探せば
 いいじゃん」
なんか意味不明な話だ
そもそも行方不明の女神の話は、置いといても仲間が助けない
とかおかしくない?
腹が立ってきた

冒険者のアイは説明をする
「女神は他の世界への干渉を極力しないようにしてます
 彼女らの力は、あまりに絶対的なため世界への影響が
 予測できない時があるんです」

「えー、それで仲間を助けないの?その悪意(ワルワル)
 さんが、もし死んだとしてもいいわけ?薄情ね」

ヒサギが片手を上げた
質問したいの?発言したいの?
「はぃ、そこの女神候補さん、なにか言いたい事ありますか?」
「私も間違った対応で世界が改変しました」
生徒みたいに失敗談を語る
まじで?

「それでどうしたの?」
女神も失敗するのね
「アイが私の所まで飛んできて解決しました」
とアイに熱いまなざしを向けた(私の感想よ)

「ああそれでアイとラブラブなわけね」
ヒサギが、なぜかそこで顔を真っ赤にする
「大樹の女神様が、私をヒサギの内宇宙に送り込んだだけです」
アイもドギマギしている、こいつらなんか隠している
けど、今はそれを追求はしないわ。

「よし、それで最下層につきました、一回地下世界に戻る
 そして回復してから、冒険者アイの力で行方不明の女神
 の居場所を探る、でいいわね?」

みなが、うなずいた。
「よし出発よ!」
私は前のように元気が戻る、このミッションは成功させるわ

続く


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