「オバケ怖いよね」
「……そうだな」
アベックが廃墟のお化け屋敷を歩く。しかし何も出てこない。物音ひとつしない、廃墟を歩くだけだ。出口からでると不満そうな顔で彼女が怒る。
「オバケでないじゃん」
「そうだな……」
「サギだよね、お金を返してもらおうよ」
「雰囲気を味わうだけのアトラクションさ」
納得いかない彼女は、不満そうだけど納得する。
「次どこいこうか?」
「そうだな……」
かわいい彼女は、生き生きと輝く。背後から取り憑こうとした死霊は無念そうに離れていく。
「お前と一緒なら安全だな」
「なにそれ?」
アハハハと笑う彼女はまぶしい。
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