SS 着の身着のままゲーム機 #毎週ショートショートnoteの応募用
僕はゲーム機だ。着の身着のままゲーム機として転生した。巷では自販機に転生する作品もあるので、ゲーム機なんて普通と思う。
「野良ゲーム機なのか?」
まさか荒野でひとりぼっちで置き去りにされるとは、思わなかった。
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「お前は何になりたい?」
「ゲームが好きなのでゲームの世界に転生したいです」
不運な事故で僕は神様の前でお願いをする。神様は優しくうなずいた。
「お前をゲーム機にしてやろう!」
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「だからさぁ、転生っていったら勇者とかあるじゃん、なんで実機に転生するんだよ……」
木陰から猿人が顔を出す、僕に近寄るといじくり回した後に捨てられた。あいつらに使い方とか判るわけがない。
だが捨てた場所が悪い、泉だ!
ぶくぶくぶくぶく……
「使われもせずに僕は死ぬのか……」
「いえそんな事はありませんよ」
泉の女神が、ぼくを優しく抱いた。僕は幸せにつつまれる。
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そして現代。
「えーんえーん、泉にゲーム機を落としちゃった」
幼い子供が泣いている、女神が姿をあらわすと両手にゲーム機を持って現れた。
「幼い子供、泣かないで。あなたの落としたゲーム機は、このぴゅう太ですか? カシオのPV-7ですか?」
「ううん、違うよワンダースワンだよ」
「正直な子供には、すべてのゲーム機をあげましょう」
嬉しそうに両方をもらった子供は、僕のぴゅう太をなでる、彼はTVに僕をつなげると、ぴゅう太に意思がある事に気がつく。
ぴゅう太の日本語記述のG-BASICで会話しながら、AIの革新の可能性に気がついた、そして彼は日本で驚天動地のAIを開発して立身出世する話は、別の機会で。
「ありがとうぴゅう太、ファイトだぴゅう太」
一緒に世界一になるんだ!!
(自分で作ってても意味わからん……)
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