SS ネコクインテット #毎週ショートショートnoteの応募用
「私も参加したい」
猫の私は彼女らに頼んでみる。村の音楽会は五匹一組で参加できるので仲間を探していた。問題は彼女らがネズミなのだ。ハツカネズミが楽器を持っている。
「かまいませんよ、みんなで楽しく演奏しましょう」
普段は仲が悪い私たち、村のお祭りの時は関係が無い。演奏を始めるとスムーズで息もぴったりだ、私たちは村の演奏会に優勝できた。
(異色バンドだから優勝できた)
(猫が居ると違和感あるわ)
(猫同士でバンドを組めば?)
批判が多い、すぐに解散して私はいつものように一人で練習する。
「またやりましょうよ」
「私は猫だし…………」
ネズミの仲間達が私とバンドをしたいという、私は断るが熱心な彼女らの仲間に入る、曲を作りカセットテープをレコード会社に送ると採用された。デビューだ。ネコクインテットとして成功する。
「彼女らのお陰です」
私はインタビューに答える、トップスターとして私は成功をするがネズミの仲間達はもう居ない……彼女らの寿命は数年……