SS 腋の薔薇時計 #毎週ショートショートnoteの応募用
「うーん、謎だ。」
腋に薔薇時計がはさんだ死体がある!!
猫探偵が虫眼鏡を取り出して、とりあえず死体を調査する。腋の薔薇時計を観察した。
「薔薇の装飾の懐中時計か」
「懐中時計なら、鎖がないと」
助手のチュー助が指摘する。確かに鎖が無くなっていた。
「犯人はわかったぞ!」
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猫探偵の招集で動物たちが集まる。猫探偵は死んだ夫の婦人を指さす。
「犯人はあなただ!」
「知らない、私は知らない」
ペルシャ猫の婦人はかぶりをふりながら後ずさりする。
「貴方は、ヘアサロンで散財をしていた、夫に指摘をされて借金を自分のへそくりから返せと言われた!」
ペルシャ猫はうなだれる。
「夫の懐中時計の鎖は純金だった、それを質に入れてまたサロンに通いましたね」
猫探偵が悲しそうにペルシャ猫の肩に手をやる。
「でもね、ご主人はあなたのために、ヘアブラシをプレゼントに買ってました」
ペルシャ猫が泣き崩れながらエンディング。
「だんな、これ賢者の贈り物のパクリじゃ」
「しー」