SS 彼の秘密【非情怪談】#毎週ショートショートnoteの応募用
暗い部屋の中で障子紙を貼り付けている男がいる。彼は特殊な趣味を持っていた。
「やぁ、まったかい」
「え? まってませんよ」
かわいらしい女性は彼のファンだ、彼はSNSでとてもやさしい物語を作り女性ファンが多かった。
映画を見て食事して女性を誘う。言葉たくみに誘導して自分の家につれていく。古く影のある屋敷だ。
「ぼくのコレクションを見せよう」
「ありがとう」
「実は僕はファンの子からあるものをもらうんだ」
「私からももらうんですか?」
地下への階段は黒く瘴気すら感じる。おびえた彼女を連れて男は障子のある部屋を見せた。女性は絶叫する!
「なんなんですか、これ!」
「実はファンの顔拓を集めるのが趣味なんだよ!!」
障子には女性の顔型がずらりと並んでいた! 男は後ろから女性の顔に障子紙を当てると無理やり顔拓を奪い取る。まさに非情、ファンからは非情怪談として恐れられた彼の別の一面のエピソードである。
特に他意はないです。フィクションなのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?