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「幸せな働き方伝え隊!」はじめます!

皆さん、はじめまして。三井不動産ワークスタイリングはこのたび、公式note「ウェルビーイングのヒント発見! 幸せな働き方伝え隊!」をはじめます。

レンタル・シェアオフィスを運営する私たちが、なぜ「ワーカーの幸せ」を追求するメディアを立ち上げるのか。

今回は「伝え隊!」の自己紹介も兼ねて、三井不動産の岡村英司から、その理由をお話しさせてください。


すべてのワーカーに幸せな働き方を。

三井不動産の岡村英司

「ウェルビーイング」という言葉、最近よく耳にしませんか? 世界保健機関(WHO)は、ウェルビーイング(Well-being)を身体的、精神的、社会的に豊かで満たされている状態と表現しています。

そして、私たちワークスタイリングは2022年、もっと世の中のワーカーにウェルビーイングな状態になってほしい、という思いから、次のようなパーパスを定めました。

「すべてのワーカーに幸せな働き方を。」

そもそも、ワークスタイリングって何? と思う人も多いと思います。ワークスタイリングとは三井不動産のレンタル・シェアオフィスサービスで、現在は全国に約550拠点あり、契約企業約1100社、約29万人の会員にご利用いただいています。

ワークスタイリングは、いつでもどこでも誰とでも働ける場の提供を目的にスタートしました。そして、コロナ禍でリモートワークが急速に広がった当時は、拠点を増やすことが私たちの急務でした。

しかし、今ではリモートワークはすっかり定着し、いつでもどこでも働けることがスタンダードになっています。そこで、私たちはワークスタイリングの存在意義を見つめ直し、新たに定めたパーパスが「ワーカーの幸せのため」でした。

noteを始める理由

このパーパスは、快適なシェアオフィスという「場」の提供にとどまっていては実現できません。例えば、ワーカー自身が幸せな働き方をデザインするために、まずは自分を知る。多様な人との対話で気付きを得る。会社の垣根を越えて、共感できる仲間と一緒に課題を解決する――。

こうした様々な「きっかけ」を届けようと、仲間たちと知恵を絞ってきました。そして、ウェルビーイングが広がりつつあるという手応えを、少しずつ感じています。

その一方で、「そのスピードをもっと上げなければ、世の中は変わらない」という想いも強くなっていきました。それなら、「幸せな働き方」や「ウェルビーイング」を模索する企業やワーカーの皆さんに直接話を聴かせてもらい、その取り組みやアイデア、悩みを多くの人たちとシェアできるメディアを立ち上げよう。そう考え、noteを始めることにしたのです。

ウェルビーイングは手段じゃない

では、ウェルビーイングなワーカーが増えると、どんな良いことが起こるのでしょうか。例えば自分の仕事にやりがいを感じ、誰かの役に立っていると自信を深めた人は、より大きなパフォーマンスを発揮するはずです。やる気スイッチが入った人たちがエンジンとなり、その会社は勢いづきます。

今、政府は人的資本経営という言葉のもと、生産性を高める必要性を訴えています。背景には、日本の生産性が先進国の中で低いことへの危機感があるようです。こうした課題を考えるうえでも、ウェルビーイングが広がることはプラスです。

ただ、ウェルビーイングは単に会社の生産性を上げたり、離職率を下げたりするための手段ではありません。その会社で働く一人ひとりのウェルビーイングを高めること。それ自体がワーカーと会社にとって共通の目標であり、両者が実現に向けて共に取り組んだ結果、会社にも何らかのメリットがもたらされる状態が理想的なのだと思います。

「つながり」が幸福を育む

ウェルビーイングは、その人の価値観や生活環境によるので、とらえにくいところがあります。

しかし、共通するものはあります。ハーバード大学の「成人発達研究」(*)は1938年の開始以来、これまでに2千人を超える人たちから生活状況や健康状態などをヒアリングしてきました。この調査でわかってきたのは、幸福は収入や成功によってではなく、人間関係によって育まれるということでした。

*成人発達研究(Harvard Study of Adult Development) https://www.adultdevelopmentstudy.org/

リモートワークの普及で、より柔軟な働き方ができるようになりました。一方で、今まで当たり前だと思っていた人間関係は、希薄になっているように感じます。英語で会社を表す「company」には元々、「仲間」という意味がありますが、その側面が失われつつあるのではないでしょうか。

組織の中で働いていると、一人ひとりは、駒のように感じてしまうことがあるかもしれません。しかし、会社は働く「人」たちの集まりであり、ワーカー同士のつながりを大事にしなければウェルビーイングは達成できない。このことを、私自身が身にしみて感じています。

関連会社に出向し、新規事業の立ち上げに取り組んだときのことです。「少子高齢化が進む日本で、不動産というハードを単純に貸すだけで良いのだろうか」「やっぱり、今あるストックをより価値があるものにしていかないといけない」。そんなミッションを背負い、オフィスを活用した働き方改革のコンサルティングサービスをスタートしました。

しかし、コンサルティングは未経験。社内に意見の相違や軋轢あつれきも生まれ、悩みを深めていたとき、先輩や同僚が私の愚痴を聞き、意見を交わしてくれました。そして、デザインやマーケティング、設計など様々なチームの仲間たちが力を貸してくれたおかげで、新規事業は軌道に乗りました。私自身、まさに幸せを実感した瞬間でした。

同僚と打ち合わせをする岡村英司。つながりの大切さを日々、感じている

こんなこともありました。ある企業は元々、社員が島型のオフィスに張り付いて猛烈に働くような会社でしたが、社員間の活発なコミュニケーションが生まれないことに悩んでいました。

私たちが提案したのは、仕事に合わせて働く場所を選べる柔軟な働き方です。また、オフィスの役割も見直し、「コーヒーを飲んでいても、サボっていると思われない」ような空間づくりをお手伝いしました。

しばらくして、役員の方が嬉しそうに話してくれたのです。「みんなの顔がね、明るくなって表情が断然良くなったんですよ」。今では、社員同士のつながりが深まり、新たな発想が生まれているようです。

あなたも「隊員」に!

人と人のコミュニケーションを深めることで、足し算以上の効果が出る。そんな実感値が、私たちワークスタイリングにはあります。

これから始まる「幸せな働き方伝え隊!」では、シェアオフィスという事業の枠を飛び越え、幸せな働き方を模索するワーカーや人事・総務の担当者の皆さん、それを後押しする企業の姿を伝えていきます。そして、ウェルビーイングや働き方にまつわるワーカーの悩みに、寄り添っていきます。

様々な取り組みやアイデアを読者のみなさんとシェアし、より多くの人にワーカーのウェルビーイングを高める仲間(隊員)になってもらえたら、この上ない幸せです。


【プロフィール】岡村おかむら 英司えいじ
三井不動産 ビルディング本部 ワークスタイル推進部 ワークスタイルデザイングループ長
2001年、三井不動産株式会社入社。オフィスビルリーシング業務を経て、2016年より三井デザインテック ワークスタイル戦略グループにてオフィスコンサルティング業務を推進。約30社5万坪のオフィス改革を実施。現在は、三井不動産ワークスタイル推進部にて継続活動中。

 

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