ライターになる勉強は必要ない

ライターになるための勉強は必要か。

私は去年、株式会社宣伝会議の、編集者・ライター養成講座に通っていた。

そこに通われている同期生には、現職の仕事に活かすために受講したという方もいたが、“ライターまたは編集者になりたい”という方の方が多かったように思う。

そしてそんな同期達とは、

「どうやったらライターになれるか。」
「どういうライターになりたいか。WEB?紙?ジャンルは?」
「ライターになるためにまず何ができるか。」

といったことをよく話していた。


私も、そういったことをよく考えていた。

自分の専門分野も、得意ジャンルも、まだ定まっていないのに。

私は、何の専門性もないのに、ただ、ライターという職業の人に、なろう、なろう、と、していた。

ましてや、小説を書きたいわけでもない、エッセイを書きたいわけでもない、特に、書きたいものもなかった。
あえていうなら、メルマガやセールスレター、LPかなぁ、ぐらい。

ライターになりたいのに、書きたいものすら、わからなかった。

・・・

だからとりあえず、自分が何に興味があるか、何にわくわくするか、世の中にはどういう働き方をしている人がいるか、を知るために、本屋によく行った。

本屋で並ぶ本をたくさん見ていて思ったことは、

「本って、誰でも出版できるんだな。」ってこと。
それぐらい、たっくさんの本が並んでいる。

そして、この著者さん達みんなが、ライターか?といったら、そうじゃないってこと。

この方達は、自分の専門分野を極めてきた結果、それが周りから認められて、本出しなよって言われたり、出版のお声がかかったりして、その専門的知識や思考法が本になったものだ。

ブロガーさんやインフルエンサーさんなんかを見ていてもそうだ。
その人達は、ブロガー(インフルエンサー)になることを目的としてブロガーになったわけではない。何か本業や、圧倒的な趣味・強みがあり、それをただWEB上に書き記し続けた結果、そこに共感するファンがついて、影響力を持つパワーブロガーやインフルエンサーになっただけなのだ。
そしてそれがまた出版社の方に認められて本の出版依頼が来たり、また、メディアからも寄稿の依頼が入ったり。

そう、世の中のライターさん(言葉を発信している人)の中で、ライターになることを目的としてライターになってる人って、実はそんなにいないんじゃないかって思った。
(小説家やエッセイストさんたちは別として)

・・・

その事を改めて考えてみると、私みたいに、
何が書きたいかわからない、
何を専門分野にしたらいいかもわからない。
だけど、文章を書くことは仕事にしたい。

と思っていた感情に、すごく違和感を感じた。

書きたい事もわからないのに、ただその職業を目指すって、変だなって。

じゃあ、なんで書きたいこともわからないのにライターになりたいと思うかって言ったら、

1.文章が書きたいという欲求
2.文章を書くのが得意、という自負。

のどちらか、またはその両方の感情なんだと思う。

私は、どちらかというと、後者の2番。

文章を書く行為自体は、私は別に好きではない。と思う。
ただ、伝えたい事がある時に、私が一番この感情を伝えやすいのが“文章にする”という方法だから、その方法を選ぶに過ぎない。

だから、私が何か物事を世の中に伝えるためにライターになりたいな、と思ったわけだけど、まず今は「伝えたい事がない」という現実。


そんな状態の私に今一番必要な事は、
文章力を上げるための勉強をするでもなく、
文体の勉強のために、小説やエッセイを多読するでもなく、
ライターという職業になるための働き口を探すでもなく、
ライターになるための手順本を読むでもなく、

私が伝えたい事を見つける事

なのかなと思う。

そして見つかったら、別に大手メディアでもなくてもいい、
このnoteや自分の個人ブログ、SNSなどで、ただ伝えたい思いを軸に、伝え続ければいい。

それを続けたら絶対、その伝えたい事の専門家になれるし、そしたらおのずとライターとしてのお声がかかると思う。


だからやっぱり、

お金ありきじゃなくて、わくわくありき

で生きるのが、なんか一番上手くいく気がする。

そして、何よりそれが一番自分らしいと思える♪


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