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幸せは噛みしめるもの、苦しみは生み出すもの

最近、田舎町に引っ越してきた。

10年以上ペーパードライバーの私には、1人で知らない田舎町を運転する勇気はなく、家に引きこもる生活が続いていた。
どうしてもストレスが溜まったら、車で5分の距離を自転車で20分かけて行った。

それでもどうにも限界が来て、もう勇気を出して1人で車に乗った。車で20分のところにあるセリアとスーパーへ。道はほんとに一本道で単純。
それでも私には勇気がいることだった。

無事着いた時には、鳥かごから飛び出した鳥のようなら気分だった。自由に行きたいところに行ける幸せ。好きに買い物ができる幸せ。
今までできていた当たり前のことは、本当に幸せなことだったんだと気づく。

それをきっかけに、少しずつ距離を伸ばしながら、毎日1人で車に乗ってでかけるようになった。

一人で乗らないとできるものもできるようにならない  
車が無ければ、慣れるものも慣れない

ということで、車も買うことにした。
(今乗っているのは社用車)

この幽閉されたような半年間は苦痛でしかなかったけど、でも、もしこの半年間がなかった、私は自分1人で運転して事故するリスクを恐れて、いつまでも車を乗れるようにはならなかっただろう。

苦しくて苦しくて、いかにしてその苦しみを取り除けるかを考えたからこそ、勇気が生まれ、車を買ってちゃんと乗等こなせるようになろうという発想も生まれた。

きっと、苦痛がなくて幸せだったら、そんな発想は生まれない。勇気も覚悟も生まれない。
苦痛があればこそ、頭をひねって心をしぼって、アイディアが生まれる。
幸せは、ある種それで満足しているのでさして大きなエネルギーは生まれない。
ただ、今あるその状況の幸せを噛みしめる、それだけでいい。
ひょっとしたらその幸せは、苦痛の末に生まれた幸せかもしれない。
その結果を噛みしめるだけでいい。

だからやっぱり、人生というのは苦しみも幸せも抱き合わせで、全部全部一緒に生きていく。

結果はハッピーエンドと決まっているんだから、
目の前の苦しみも、天からのギフト。
苦しみを乗り越えた後の大きな幸せを味わうために、明るく前向きに、頑張ろう。

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