「ながらスマホ」の罰則強化
「茶の湯とはただ湯をわかし茶を点たててのむばかりなることと知るべし」
千利休が歌ったとされるもので、千利休の教えを和歌の形にしたもののひとつである。
フランクに書くと「まあ、茶の湯ってのは、そんなに難しいことじゃなくてさ。湯を沸かして、お茶を点てて、人をもてなし、自分もいただく。そんだけのもんよ」と解釈できる。
また、この句の中にある「ただ」という副詞。これにはもうひとつ「一心に」といった意味を持つともされる。
一心にお湯をわかし茶を点てて、一心に人をもてなす。こういった解釈もあるのではないだろうか。
道路交通法が改正され、令和6年11月から自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」(「ながらスマホ」)の罰則が強化された。自転車運転中に「ながらスマホ」をした場合、6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金になる。
スマートフォンを操作しながら自転車を運転するのは非常に危ない。人が歩いている狭い歩道においてもたまに目にする。ながら運転中の自転車とぶつかった歩行中の高齢者が死亡する事故も起きている。
いろんな情報が出たり入ったりする時代。ついていかないと取り残されそうな不安があるかもしれない。しかしここはひとつ、「ただ湯をわかし茶を点たててのむばかり」のように、ただ自転車のペダルを漕いで目的地に向い、かつ一心に運転に集中して安全運転に努めるようにしてもらいたい。
事故を起こしてしまっては、生きながら責任を負うことにもなりかねい。
利休さん、引用した句の中の「ただ」について、もし私の解釈に誤りがあったら、どうかお許しください。
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