【読書】ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ
※はてなブログに2018-11-25に投稿した記事の転載。
今回は政策系の記事ではなく、読み返している本についてのメモ。
久しぶりにこの本、ザ・会社改造(三枝匡)を読み返していますが、やっぱり良い本です。三枝さんの本は、戦略プロフェッショナルからの3部作もすべて読んでいますが、どれも非常によく、非常に勉強になります。
三枝さんの本はどの本も定期的に、特に新しい仕事に着手した際に、読み返すことが多いです。読む度に、着想をえることができたり、仕事の改善のヒントを得ることができます。
特にこの会社改造では、頻繁に用いられる経営者の「切断力」という言葉が印象的です。個人的にこの言葉の解釈としては、その会社の従来の価値観や仕事の仕方を「否定し、正すこと」かと思います。
本書を読み進めるの中で、この「切断力」のリーダーシップを発揮することの重要さを痛感します。自分も新たなポジションで仕事するときに、この切断力を意識しますが、難しく、かつ勇気がいる行動です。
なぜなら、従来の仕事の仕方を否定される側からすると、当然面白くない。
否定される側に切断力を発揮し、自分の主張を受け入れてもらうためには、ロジック、エビデンスを整えて、新しい仕事の仕方を諭す必要があります。
個人的には頭ごなではなく、組織に従来から所属しているメンバーとの議論を経るべきかと考えます。
この切断力を発揮するための、準備方法・根回し方法は、三枝さんの三部作を読むことで、ヒントを得ることができるでしょう。
個人的には、この切断力を発揮するために、どう準備をすればよいのか整理したい。ベストプラクティスをまとめたいと感じました。例えば以下のようなプロセスが必要だろうと感じます。
①現状と課題を整理した議論のたたきメモを用意する。
②現状分析には、メモにデータや聞き取りなどのエビデンスを含める。
(大体の場合、データはすでに存在しているが、整理して意味のある
指標等にまとめることができていないことが多いです。)
③現状・課題・対応策(案)を整理したうえで議論する。など。
リーダーシップがある人は、切断力を多くの場面で発揮しているなと感じます。部下から上がってきた報告を否定し、正しい方向性を提示する。
やりなおしを命ずる。改善を指示するなどです。
三枝さんの本は何度読んでも学びがある本でお薦めです。
以下の3部作も非常にお薦めですので、関心のある方はぜひ読んでみてください。
個人的には、戦略プロフェッショナルは、何度も読み返し、その都度、仕事のヒントや新しい戦略立案の際に、非常に参考にさせていただきました。