連載小説【正義屋グティ】 第5話・意地悪な
5.意地悪な
3013年 現代
グティが三年前の父との出来事を思い出していると、静まり返っていた廊下が急に話声でガヤガヤとしてきた。
「でねー、その話なんだけど~」
「ジェニー、その話何回目?もう聞き飽きたよ」
「聞いてあげようよ、スミス」
この会話の流れすらもう何回目だろう、グティはクイズ感覚でドアをの方に視線を移してみると、案の定答えは予想していた通りの女子四人衆だった。ノヴァ・ジェニー。一番騒がしく毎日同じ話を飽きずに続けようとしている張本人だ。容姿は女子の中ではかな