2012年10月 ③

 決めた瞬間、「あれ?」と思った。わたしは、実は、自分とまっすぐ向き合うことを避けてきたのではないかと。やれるのに、わざと他のことに集中していたのではないかと。できることが目の前にあるのに、他の何かを見て、本当に見るものから目をそむけてきたのではないかと。


 「どうしてそこへたどり着けないんだろう?」と思ったら、「誰だってそこに行けるんじゃないか?」と思い始めた。誰だから行けるとか、誰だから行けない、のではなく、そこに行く人はそこへたどり着く。「そこへ行ったから今そこにいる」、それだけのことじゃなかろうかと。境界線を引いているのは、わたしだ。


  せつなくて不器用な一日でも
  日が昇れば今日は違う一日
  やり直しは効く

  人生は短いなんて気負ってみても
  明日はまたやってくる
  誰かがどこかで祈って

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