あなたの文章で救われる人がいる
最近、執筆の仕事が減って、他のライターさんが書いた文章を編集する仕事がどんどん来る。
自分のことを他よりも優れているライターだとは思っていない。だから書いてもらった文章に対してフィードバックをするなんて気持ち良いものではない。
「自分より文章が上手いライターなんて山ほどいるんだから、えらそうにフィードバックなんてできないよ……」
そう思っているけど、フィードバックをしなければそのライターは現状から抜け出せないというのも事実だ。
けど、時々“違う意味で”フィードバックしたくないライターもいる。それが明らかな手抜きで執筆をしているライターだ。
わたしのような編集側の人間は、世に出せる形にして文章を整えるのが仕事だけど、ライター側が編集ありきで手を抜いてくることがある。
「多少テキトーな文章でも編集者がなんとかしてくれるだろう」と考えているのが丸わかりだ。
単語の意味も間違っているし、論理が破綻しているし、読者の気持ちなんか置き去りにする。
それでも報酬はしっかり頂こうとする。
そしてフィードバックをすると「以後気をつけます!」と言いつつ、次回も同じ失敗をくり返す。
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ライターとはなんだ?
これからライターを目指す人。
ライターとして駆け出しの人。
基本的にそういう方がこの文を読んでいると想定して言っておきたい。
そんなお金をもらうためだけの
ライターにはならないでください
Mr.Childrenの「彩り」という曲の歌詞にこんなフレーズがある。
僕のした単純作業が
この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の
笑い声を作っていく
(中略)
なんてことのない作業が
この世界を回り回って
何処の誰かも知らない人の
笑い顔を作っていく
彩り/Mr.Children
あなたが書いた文章が、もしかしたら誰かを救うかも知れない。
もちろんその逆に、誰かを不幸にするかも知れない。
ライターになるのは難しいことではない。近年では、SNS運用のようなスマホだけでできる仕事もある。
けど、その文章は人の人生に何かしらの影響を及ぼす可能性がある。場合によっては人の命を奪うきっかけにもなり得る。
大切なのは
「自分の文章で誰を幸せにできるか」
について考えることだ(私はそれがターゲティングだと思っている)。
ライターの使命は
・良い商品
・良いサービス
・良い情報
・社会に役立つ情報
を世に発信すること。
世界には、本当は良いものなのに、
文章表現やプロモーションがうまくいかないことから、日の目を見ない商品・サービスがたくさんある。
それらを文章で発信するって、結構な社会貢献ではないだろうか?
だからこそ文章を書くことに対しては真剣に向き合って欲しい。
今日、誰かが泣いている。
明日、あなたの書いた文章を読んで、その人の悩みが解決される。
「これから書く文章で、
誰を幸せにできるだろうか?」
と自問してから文章を書き始めよう。
P.S.
「彩り」の3番目のフレーズはこうです。
なんてことのない作業が
回り回り回り回って
今僕の目の前の人の
笑い顔を作ってゆく
良い仕事をすれば、それがいつか自分に返ってくる。そう信じたいよね?
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