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Go! GORIN BOYS 2

川内商工男子バレーボール部、インターハイ2022に臨む

四国を舞台に開催されている今年の全国高校総体。男子バレーボール競技に鹿児島県代表として出場する鹿児島県立川内商工高等学校は、5月下旬に県予選の決勝が終わってから、早や2か月が経ちました。筆者は6月下旬から7月初旬にかけて薩摩川内市で合宿を行った男子アルゼンチン代表や男子日本代表Bチームを取材する機会があり、練習を見学に来ていた川内商工の選手たちの姿も目にしていました。その後、川内商工チームは長崎に遠征し、大村工業(長崎)、東福岡(福岡)、佐賀学園(佐賀)、高知高校(高知)など、インターハイに出場する強豪校との練習試合を重ねたとのこと。香川に向けて出発する前の、体育館での最終練習を見学させて頂きました。

左から古里、籠田、上屋敷キャプテン

練習での動きは上々、田代博明監督も「バレーに関しては問題ない」と手ごたえは十分。選手それぞれが自覚をもって準備を行うこと、そして結果を出すことについて、言葉をかけていました。この数年、高速コンビバレーを看板に戦ってきた川内商工ですが、個々の選手の成長、チームの成熟を経て今大会は「よりオーソドックスな戦い方」で挑むと話す田代監督。「東福岡を相手にしてもしっかりやれていた」と監督、選手ともに力が付いてきていることを実感しているようです。1年生の時からレギュラーを張ってきた2年生のアウトサイドヒッター(OH)山野、セッター(S)森、リベロ(L)飯伏の3人に、U18日本代表候補の2年生OH永田がレギュラーに定着、山野とともに得点源を担います。当然、この2人には厳しいブロックが付くことが予想され、3年生のオポジット(OP)領家、ミドルブロッカー(MB)坂口、そして監督やチームメイトが「好調だ」と推す3年生のMB古里の3人で、どれだけ得点を積み増しできるか。ここにチームの浮上がかかります。

左から森、山野、永田、深田、飯伏の2年生チーム

そして、このアタッカー陣をS森がどう使っていくのかも見どころ。L飯伏は大きな声でチームを鼓舞し、ハッスルプレーを見せてくれるでしょう。ピンチサーバーで登場する3年生の根比、籠田の「攻めるサーブ」にも期待です。チームをまとめるのはキャプテン上屋敷。県予選優勝、九州大会、長崎遠征を経て、チームに経験と自信が付いてきていることはキャプテンの力強い表情が物語っています。

左から根比、坂口、上屋敷

川内商工の初戦は作新学院(栃木)。インターハイのバレーボール競技では予選グループの勝利チームと、敗者復活戦を勝ち上がったチームで抽選を行い、決勝トーナメントを組む方式となっており、田代監督が「できれば東日本のチームと当たりたいなあ、西日本の学校とは練習試合をしているので。結構、抽選も大きいんですよ。キャプテンのくじ運次第かな」と願をかけるのには、そういう理由がある。上屋敷キャプテンも「いや、マジでそうなんですよ」と笑う。昨年はベスト16の成績を収めた川内商工。今年は全国ベスト4を目標に掲げ、強豪校の仲間入りを虎視眈々と狙います。

左から森、1年生でベンチ入りした小園、深田

初戦となる作新学院戦は8月4日(木)11時50分開始予定。試合は「インハイTV」でライブ配信(試合終了後、順次アーカイブ配信)されます。「ひとつでも多く試合ができれば」と期待を寄せる応援団のサポートを受け、いいゲームを展開することを楽しみにしています。ほか、九州から出場する昨年の優勝校・鎮西(熊本)、東福岡(福岡)をはじめとする優勝候補勢、本年度の日本代表に登録された麻野堅斗擁する東山(京都)など、これからの日本バレーを担っていくフレッシュな逸材にも注目です。

インハイTVリンク:バレーボール | インターハイ応援サイト インハイTV(全国高体連公式) | スポーツブル (スポブル) (sportsbull.jp)

奥にのぞく「五厘魂」の文字

2022年7月 取材・文/泊 亜希子
Writer's Talk
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