コミュニティ一緒になって小説を作る際に「見せにくいもの」をどう見せるか
コミュニティの皆さまを巻き込んで、小説を作っていこうと考えるとき、すべてを公開すべきなのか?迷いがあったことは確かです。主には2点ほどあります。
1,制作中の赤入れ原稿
世界観・キャラクター・あらすじのコメントやり取りを作家の水無月さんとかなりの回数やらせていただきました。これから原稿本体の執筆に入っても編集観点から指摘出しは続くでしょうし、校正者が入ってくると更に原稿は真っ赤になるかと思われます。
品質の高いものを目指そうとしているので、必要な産みの苦しみなのです。最終的に、成果物は納得いくこのとなったのですが、
制作工程のグロいやり取りを果たして公開して面白いのかと?
プロとしては試行錯誤した結果”だけ”を提供するのが当たり前、見えないところは見えなくてもいい。そのことと、今回のプロジェクトの柱である制作過程に携われるところは線引が難しいのです。
水無月さんとも相談し、結論、公知にはしない形を取らせていただくこととしました。とは言え、そのグロいところから見たいんだ。というマゾヒスティックな方もいらっしゃると思うし、苦労のストーリーはなかなか表に出てこないので、これはこれで発露したい思いもある。なので、ジョンまたは水無月さんから何らかの形で、発信の機会を持つこととしたいと考えています。
例えば、毎話ごとにジョンから予定している音声配信やNote、水無月さんのDiscord書き込みなんかがそれにあたります。そこで、「こんなせめぎあいがあった」「設定的にここがしんどい」などなど発信していければと考えていますし、やっていくうちやり方を変えていくことがあっても良さそうです。グロいの見たいですか?(そう言われると見たいかも。。)
2,あらすじを全公開のネタバレ
いま時点、既にあらすじや持っていきたい方向。章割りが完了しています。ですので、結論まで全てお話することは不可能じゃないのです。実際には、キンコン西野さんが、映画の脚本を事前に公開する策を取っています。販促的なメリットが大きいという判断ですね。
連載の楽しみは、いいとことで終わることにあります。お話を想像する楽しみを、制作工程を見せることを名目に奪ってよいのかと?
全部わかっちゃうようなら、宇宙戦艦ヤマトが帰ってこれるかどうかも、ワンピースが何なのかも、最初からバレます。それをなぞるだけって、面白いの?
これも、資料を公開するのではなく、別な機会として情報発信してお伝えしようと考えています。
たとえば、どうなるでしょうか?
作り手からしたら、この先、「A」「B」「C」という案が考えられますよね。それぞれのメリット・デメリットはこうですね。その判断はこのようにするんじゃないでしょうか。でも、ごめん。今、実際に選んだその選択を示すことはできないココまでで勘弁してください!
など、解説を加えていくイメージでやれると、全ての期待を損なわず進められる可能性が出てきます。
どこまでうまくいくかわからないですが、試しながらやっていければと考えています。なにせ、このレベルで制作をお見せしている文芸プロジェクトはほぼ皆無ですし・・・。
では、もう少しでPVと第1話・第2話が公開ですね。
今、どちらも編集工程ですがとてもいい感じです。
お楽しみにお待ち下さい。