【映画&イベントレポ】「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」in池袋
仮面ライダーファイズ。幼少期には3本のベルトを集め(流石にドライバーまでしかではあったが…)、バトルビデオの「3本の〜ベルト〜〜〜」というクセ強ソングや、映画のサウンドトラックを鬼リピしたことを覚えている。
大人になってからしっかりと見返してはいないものの、かっこいいあの姿はまだまだ記憶に新しい。
そんなファイズの20周年映画が、遂に公開されたのだ。
池袋で見る意義
映画の感想やイベントレポをする前に、一つ断言したいことがある。
池袋で映画を見よう。
何故ならば、今回20周年映画の放映記念で池袋にて展示イベントが開催されている。映画を観てさらにイベントに足を運び、ファイズに触れる1日を過ごすことは、あの頃の思い出に浸り尽くす最高の1日になる。
是非、池袋にて映画とイベントに触れる一日としてほしい。
※ちなみに僕は、イベントに行ってから映画を観た。
仮面ライダー555 20th EVENT
~MyMissionMemories~ について
まず展示イベントについて話そう。
1/19〜2/18まで「バンダイナムコCrossStore東京」にて開催されているこのイベント。
メインはグッズ販売や展示、体験ブースなどだ。
今回僕は展示を目当てに足を運んだのだが、真骨頂をはじめとしたフィギュアーツの展示や、映画関連のベルトを含めたCSMシリーズの展示、そして新ライダーのミューズのスーツ展示は良かった。
これは是非、映画とセットで観に行ってほしい。
ちなみにご本人の直筆サインも各所で発見して、やはりキャストの皆さんのファイズ愛が熱いなと感動したイベントであった。
【ネタバレなし】仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインドは、非常に良かった。
そして映画について、率直な感想を述べよう。
大先生の脚本だ、最高!の一言に尽きる。
周年記念の映画については、物議を醸すものもあることをご存知の方も少なくないだろう。
僕の感想としては「ファイズの世界観は引き継がれた続編であった。」と思った。
というよりも「井上敏樹が脚本書いたら、そりゃ井上脚本の作品が出来上がるわな」という至極真っ当な感想だった。
要するに、大先生の作ったファイズが好きなら、満足できる出来栄えだ!ということだ。
観に行こうか迷ってる人には、それだけは伝えておこう。
【ネタバレあり】仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインドの感想
無茶苦茶だけど、面白かったわー。
これが観終わった後の僕の感想だ。
ファイズとしての軸は間違いなく通っていて、それにプラスして20年という時を超えた新たなストーリーもちゃんと納得できるものだった。
では、良かった点や気になった点についてまとめていこう。
・良かった点①:真理がオルフェノクになったこと
真理のオルフェノク化は、一見したら悲劇のようでもあるが、オルフェノクの記号を埋め込まれた時点でその未来は十分あり得たことである。
劇中では自殺描写や仲間への攻撃衝動など苦しむ姿が描かれているが、その苦しみの先に未来と向き合うという成長が描かれていた。
そして本編では真に叶ってはいない「巧との共闘」も、展開としては良かった。
・良かった点②:原点が頂点というファイズギアの描き方
これ、一番重要とさえ思える部分だと思っている。ファンとして20周年作品を見る時に「新フォームが登場する喜び」と「旧フォームを見たい歯痒さ」が攻めぎあうのは、僕だけではないと思う。
20周年を経て新たな進化をすることの喜びはもちろんあるものの、やっぱりあの時のファイズをもう一度見たいというエゴもどうしてもあるのだ。
つい最近観たアバレンジャーの20周年映画でも、最後の新フォームの活躍が嬉しいと共に「あの日のアバレンジャーで活躍して欲しかったな」という思いもあった。(これはアバレンジャーでの活躍という側面ももちろんあるが…)
そういう意味で言えば、ヒール役としてのネクストファイズの活躍、そして原点回帰でのファイズでの活躍は非常に熱いものがあった。
「これだよ、わかってんじゃんか」
いや、巧、こっちのセリフだよ。と思った。
ちなみに、旧式のファイズの動きがミューズの予測AIですら測れなかったというところについては、「乾巧のファイズドライバーの適応力と経験則がAIを凌駕した説」と「旧式すぎてAIが読み取れなかった説」があるんじゃないかと思ってる。
新しいのが強いってもんじゃねえんだよ、と大先生が囁いてるように聞こえた。
・良かった点③:ギャグとラー油の活躍
この映画、コメディじゃねえか?
そう思うほどに、今回の映画にはギャグ要素が詰め込まれていたと思う。オルフェノクと共に生きるといえことや、オルフェノクを迫害するというシリアスな現実だけではなく、こういったギャグテイストも絡めて楽しく見せてくれるのは非常に大先生の脚本らしい。
そして、アクセルフォームの攻撃をまさかのラー油で回避したというのも、めちゃくちゃで良かった。
やっぱり新しいから強いってことじゃないんだろう。
・気になった点①:玩具の設定ガン無視のネクストファイズの戦い方
お前、バーストモードとナックルモード使わんの?
そう思った。
別にそれ以上でもそれ以下でもない些細な点ではあるが、実写での活躍も見てみたかったなとは思う。
流石にスーツの伴うアクセルフォームは登場してくれて良かった。(まあラー油に負ける訳だが)
・気になった点②:加速する井上フェチズムの恋愛描写
ジェットマンで泥沼三角関係を描き、龍騎スピンオフで男同士のセックスを描いた大先生は今回、オルフェノク同士のセックスを描いた。
真理と巧によるシーンで象徴的でもあったが、さすが大先生の脚本だと思った。
遂にやったな井上敏樹!!と思い、少し笑ってしまった。
でもファイズという作品として非常に意味のあるシーンではあり、良いシーンであったと思った。
触手みたいなの使うんだな…オルフェノクたち。
気になった点③:デルタ、撃沈
デルタの活躍が結構少なかった。これは仕方ないと思いつつ、スーツとベルトが好きなのでもっと見たかった。
以上のように、今回のファイズ20周年を、大変楽しむことができた映画だと思う。
個人的にはファイズギア、遊びてー!と思った。
友人が羨ましい…。