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インタビューのカギは「人間力」と「マルチタスク能力」にあり

ライターが手がけるお仕事の中でも、AIに代替されにくい、と思われているのがインタビュー。ただし、ChatGPTと問答をしてみるとわかりますが、実はAIはかなり優れたインタビュアーです。
AIに勝つのは、この分野でもなかなかたいへん。

インタビューのレベル感を大まかに評価すると、以下のような感じになると思います。

C級:クライアントやディレクターが用意した質問票のとおりに話を聞くだけ
B級:質問票を自分で作り、現場ではそのとおりに質問する
A級:現場で出てきた答えをある程度深掘りして質問を重ねられる
S級:インタビュイーのキャラクターを理解し、言語化できていない概念を言語化したり、つながっていない思考の脈絡を独自に構成できる

AIがどれに該当するか、といえば、実はA級なんです。もうね、本当にスゴいです。
取材ライターと名乗っている方の中でも、3年後も生き残っているのはS級だけです。

そんなS級ライターはどんなスキルを持っているのか? 以下に詳しくあげてみます。

①「ヒト」という存在に対する深い理解
②「世界」に対する幅広い知識と深い考察
③文脈を聞き取って趣旨を把握する理解力
④本質へと切り込む質問を思いつく創造力
⑤コンテンツの目的を念頭に置きつつ話を聞き、質問を考えるマルチタスク実践力

こんな感じです。
このうち①と②はライターとしての能力というより「人間力」とでも呼ぶべきものでしょう。
インタビュイーが人間的に器が大きく思考に深みのある人物の場合、ライターにこれがないと相手はのってくれません。彼あるいは彼女にとって興味深い質問ができないからです。

③はインタビューというお仕事を手がけるライターならみな持っておきたい能力です。④は①と②があってのもの。
かなり特殊なのが⑤で、最初からできる人もいれば苦手な人もいます。メモのとり方によってもカバーできるので、学ぶことである程度まで一気にスキルアップします。

というわけで、これからインタビューの実践講座をときどきやりたいと思っています。
公式LINEで講座のご案内をお送りしますので、よかったらご登録ください。


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