姪の七五三で思い出した“お姉ちゃんなんだから”という言葉のプレッシャー
先日の11月3日の昼下がり。
昼食を食べた後にのんびりしていると、LINEの通知音がひっきりなしに鳴りました。
「こんなにいっぱい誰からかな?」とスマホを見てみると、関西に住んでいる妹から27通のメッセージ。
開いてみると、晴れ渡った青空の下で撮られた、可愛い着物を着た姪とおめかしした甥の写真と動画がたくさん!
そう、3日は7歳になる姪の七五三のお参りの日でした。
ここ2年程コロナで会えないでいたら、あっという間に大きくなっていた姪。
姪は4歳になる甥をとても可愛がっていて、甥も「ねぇね」と姪を慕い、いつも彼女の後ろをついて回っているようです。
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彼女たちの写真や動画を見ていたら、ふと「この頃の私は、ときどき弟や妹が可愛いと思えない日があったんだよな・・・。お母さんからの“お姉ちゃんなんだから、下の子たちの面倒をしっかり見て!“という言葉がイヤだったから・・・」と思い出しました。
母からの“お姉ちゃんなんだから”という言葉。
この言葉は最近まで私の中にこびりついていて、なかなかこそげ落とせないものでした。
“お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい”
“お姉ちゃんなんだから、何でも自分でできるでしょ”
“お姉ちゃんなんだから、手伝って”
母から言われたことなのか、自分でそう思い込んだのかはわかりません。
でも、“お姉ちゃんなんだから”という言葉が私をなぜか強くして、「人になかなか頼れず甘えられない」「全部自分で何とかしないと」という思い込みを作ったのは確かです。
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私には、4歳ずつ年が違う弟と妹がいます。
弟夫婦のところに姪が1人、妹夫婦のところに先の姪と甥がいるのですが、妹のところの姪は私と同じ“お姉ちゃん”なので、とても気になる存在です。
私のように、“お姉ちゃんなんだから”に縛られて欲しくないなと思っています。
なので、甥が生まれた時、妹に2つのお願いをしました。
それは、「“お姉ちゃんなんだから、○○しなさい”となるべく言わないでね」「姪との時間を10分でもいいから作ってあげてね」ということ。
思い返せば、幼かった頃の私は、母に後回しにされるのが寂しかったんですね。
学校であった話をしたくても、甘えたくても、「今忙しいから後にして!」と言われて、その“後“という時間がなかなか来なかったから。
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幸いにも妹は「うん、そうするね」とお願いを受け入れてくれ、案の定、姪が赤ちゃん返りをした時にも姪との時間を作ってくれていました。
今思えば、私のお願いを覚えていてそうしたのではなく、妹自身が姪との時間を作った方がいいと思ったからそうしていたのだと思います。
7歳になった姪を見て、甥を可愛がる姿を見ていればわかります。
妹や義弟の優しさ、子どもたちへの愛情が姪をこんなにも愛情深い子にしたんだと。
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きっとこの先、辛い思いや悔しくて悲しい思いもいっぱいするんだろうなと思います。
でも姪なら、自分だけで何とかしようとせず、人の力も借りながら乗り越えられるはず。
もしも私を頼ってくれたなら、その時は全力で応援します!
でも私、今すでに40代。
そんな日は来るのかな?
楽しみでもあり、困難すぎる壁にぶつかって欲しくないという思いもあり複雑な心境ですが、ひとまず「七五三おめでとう!」