次亜塩素酸って何?

次亜塩素酸は次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムに含まれている物質で、
一般的には、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用されているほか、食品添加物として食品の殺菌に利用されています。
そして、次亜塩素酸水は強力な酸化作用をもっており、それにより新型コロナウイルスを破壊し無毒化出来ることが厚生労働省から発表されています。

インフルエンザ等の他のウイルスにも効くの?

実は2009年頃に新型インフルエンザが流行した際にも注目されており、その他にもノロウイルス、結核菌など、あらゆる菌、ウイルスに対して有効であるとされています。
ちなに、悪臭を放つ雑菌にも有効なため、消臭剤として使用することもできます。

次亜塩素酸ナトリウムとは違うの?

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムとでは、それぞれ弱酸性とアルカリ性であるという違いがあります。
また、次亜塩素酸水は有機物に触れると分解され水に戻る、という性質をもっており、このおかげで皮膚に付着しても特に害はないのですが、次亜塩素酸ナトリウムは皮膚に付着した場合、皮膚を溶かしてしまうなど、人体への危険性は次亜塩素酸ナトリウムの方が高いです。
ただ、どちらもウイルスを破壊するほど強力な殺菌効果をもっており、口や目などに入った場合は次亜塩素酸水でも悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため厚生労働省も、霧吹きや加湿器を用いた殺菌剤の空間噴霧は、口から殺菌剤を吸い込んでしまう可能性があるため推奨していません。
(ちなみに、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めても次亜塩素酸水にはなりません)

アルコール消毒との効果の違いは?

アルコール消毒

■デメリット
1.引火性が強いため空間噴霧するのは危険
2.主成分であるエタノールの性質により肌荒れを起こしやすい。
3.ノロウイルスには効果がない。(そのほか芽胞菌にも効果はない)

■メリット
1.使用期限が長い(未開封かつ保存状態が最適であれば三年はもつ)
2.手指消毒に効果的。特に濃度80%前後のエタノールが良い。(人によっては肌荒れをおこすが)
3.手洗いだけでは除去できない菌を除去できる。

商品例 シーバイエス アルコール除菌剤EX 5L

次亜塩素酸水

■デメリット
1.特徴として劣化が早く、日光を避けて保存するのが望ましい。(冷暗所など)
ただし、最適な保存状態にあってもアルコールよりもはるかに劣化が早いので、開封したら早めに使い切るべし。
2.有機物に触れるとすぐに反応し分解してしまう性質をもっており汚れに触れると効果が薄くなってしまう。
その為、使用の際には事前に使用箇所の汚れを落としておく必要がある。
3.次亜塩素酸水の精製方法はいくつかあり、メーカーごとに濃度が様々なことが多く、それに伴って希釈倍率も異なるため面倒。
なお、濃度が50ppm以下で生成されているものは希釈せずにそのまま使用できる。

■メリット
1.次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムよりも発がん性のあるクロロホルム生成量がひくいため安全性が評価されている。
中でも「微酸性次亜塩素水」は最も安全で殺菌効果も高いことが厚生労働省により検証されている。
ちなみに、歯科では20ppmていどの濃度でうがいに使用している所も多い。
2.有機物に触れると分解してしまう。と上述したが、分解された次亜塩素酸水は水に戻る性質をもっており、手指の消毒に使う分には肌荒れが起きないので、アルコール消毒が会わない人には次亜塩素酸水による消毒が良い。
3.アルコールと違って引火性はないので、空間噴霧もできる。が、効果が確証されているわけではなく厚労省は推奨していない。
やるなら、物や壁に吹き付ける方がいいかも。
4.アルコールと違ってノロウイルスにも効果がある。

商品例 次亜塩素酸水ノビルス-100

基本的にアルコールよりも次亜塩素酸水の方が効果が期待できる上に、人体への影響も少ないが、保存性で見ればアルコールの方が優れているため、日常的にはアルコールで消毒、休みの日に気合を入れて消毒するときには次亜塩素酸水。というような使い分けをするといいかもしれない。
(あと肌が弱いひとは次亜塩素水での消毒が良し)


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